【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆この3年の連対した伏兵たちを検証

 この10年、1番人気は1勝、2番人気は2勝で2・3着はなしという函館記念。高配当を狙うのが当然と言っていい重賞だ。

 では何を根拠に判断すればいいか、この3年に連対を果たした伏兵たちを検証してみた。

 まず昨年、14番人気で2着に入ったハンデ55キロのアイスバブル(牡6)。前年5月の目黒記念で2着に入ったが、その後の6戦が全て大敗に終っていた。レースが流れたときに末脚が生きるタイプで、惨敗が続いたレースはペースが合わず、スローに苦しんでいた。

 ところが函館記念は前後半の1000米が58秒5、60秒2と流れていて、中団後方で脚をため、直線一気に末脚を伸ばして上がり3ハロン最速タイの35秒1で2着にとび込んでいた。目黒記念2着の時と同じようなレースができていた。これはディープインパクト産駒。

 2年前、15番人気であっと言わせたアドマイヤジャスタ(牡4)、ハンデは54キロ。ホープフルS2着の好走がありダービーにも出たが18着、その後の重賞4戦とも2ケタ着順が続き、前走鳴尾記念ではホライゾネットを着けた効果がみられて6着と少しは動いていた。

 ジャスタウェイの産駒で洋芝は合うだろうとのぞんできたが、58秒8・60秒9の速いペースの中団につけ、直線外から36秒4の3番目に速い上がりで勝利していた。重賞初勝利。ハーツクライ系は、年月を経て真価を発揮する例としていいだろう。

 そして3年前、9番人気で2着になったマイネルファンロン(牡4)54キロは、3カ月ぶりの巴賞12着からの大変身だった。

 これが17戦目のステイゴールド産駒で、前走から距離が延びたのがプラスになったのと、2番手で1番人気のマイスタイルの逃げを積極的に追いかけたのがよかった。59秒8・59秒8の平均ペース、一旦は先頭に立ったが、差し返されてクビ差の惨敗だった。重賞初勝利のマイスタイルはハーツクライ産駒で1番人気の連敗を「12」で止めていた。

 この3年を見ただけででもはっきりしているのは、小回りの2000米でペースが緩むことなく、早目に動いて長く末脚を伸ばせる馬に合っていることと、洋芝でスタミナがもとめられるという点になる。

 それと、平均ペースで後続に脚を使わせて逃げ切るケースもたまにあることも頭に入れておきたい。それと、伏兵と言えども多くが過去に見所があった馬だったということも指摘しておきたい。

 これらと総合して、今年はジェネラーレウーノを穴馬に。京成杯、セントライト記念を勝ち皐月賞の3着馬だが、屈腱炎で長く低迷するうちに7歳になってしまった。前走の巴賞は11着だが、59キロを背負って早目にスパートしていた。

 さすがに斤量がこたえたが、洋芝はこなせるし、2・3番手で先行して54キロのハンデなら、地元出身の丹内騎手の手綱に期待してみたい。

 今年は穴馬が来るとすれば、先行馬にしてみたい。

「果たせるか サマーの王者へ 第一歩」

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