【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・7/17 函館記念(GIII・函館・芝2000m)

 好位を追走したハヤヤッコが4コーナー手前で先頭に立ち、マイネルウィルトスの追撃を振り切りました。2019年にダート1800mのレパードSを勝って以来、二度目の重賞制覇です。

 芝とダート双方の重賞を勝つ馬は、たいてい芝→ダートの順ですが、その逆は例が少なく、エルコンドルパサー、アグネスデジタルなど数えるほどしかありません。白毛馬シラユキヒメを起点とするファミリーに属しており、自身も白毛。

 桜花賞をはじめGIを3勝したソダシ、ダートグレード競走を3勝したユキチャン、マイル以下の芝重賞を5勝したメイケイエールもこのファミリーの出身です。

 もはや白毛云々ではなく、現在の日本における最も活力あるファミリーのひとつといっていいでしょう。ちなみにメイケイエールは白毛ではなく、ママコチャ、ピオノノも同様。

 代を経ると白毛以外の馬も多くなってきています。パワーを帯びたファミリーなので、今回は洋芝と道悪がプラスに作用しました。

◆今週の血統Tips

 CBC賞→七夕賞→函館記念→中京記念と、4週連続で古馬ハンデ重賞が組まれています。周知のとおりハンデ戦は、ハンデキャッパーの裁量で、強い馬には重い斤量を、弱い馬には軽い斤量を背負わせるレースです。実力どおりに決まらないため、馬券的には荒れる傾向があります。

 ハンデ重賞の成績を集計すると、成績のいい種牡馬が浮かび上がります。2012年以降、古馬の芝ハンデ重賞で産駒が30走以上した29頭の種牡馬のなかで、最も連対率が高い種牡馬はオルフェーヴル。64回出走して14回連対し、連対率21.9%という成績です。単勝回収率234%、複勝回収率117%もきわめて優秀。

 ハンデ重賞では常に注意を払いたい種牡馬です。昨年の中京記念はオルフェーヴル産駒のアンドラステが優勝しました。2位ロードカナロア(19.0%)、3位キングカメハメハ(18.7%)。このあたりも要注意です。今年の中京記念にはロードカナロア産駒のカイザーミノルが登録しています。

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