【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・7/16 函館2歳S(GIII・函館・芝1200m)

 外から伸びたブトンドールがクリダームの逃げをとらえて快勝しました。稍重の勝ちタイムは1分11秒8。2007年にハートオブクィーンが勝った際、1分13秒8(重)が計時されましたが、それ以来となる遅いタイムでの決着です。

 父ビッグアーサーは高松宮記念をレコード勝ちしたスプリンターで、セキフウ(兵庫ジュニアグランプリ)の半兄。父系は1967年にイギリスから輸入されたテスコボーイにさかのぼります。トウショウボーイ、ミスターシービー、テスコガビー、キタノカチドキなど、日本競馬史に残る名馬群を生み出してきた系統ですが、父系として生き残っているのはテスコボーイ→サクラユタカオー→サクラバクシンオーのラインのみ。

 この系統の重賞勝ち馬は、昨年夏の小倉記念を勝ったモズナガレボシ(父グランプリボス)以来約1年ぶりです。系統の存続はグランプリボスとビッグアーサーの頑張りにかかっています。

 ビッグアーサーは、2世代目から重賞勝ち馬を出し、現在、JRA2歳種牡馬ランキングではエピファネイアを抑えて首位。

 通算22勝のうち芝16勝、ダート6勝と、基本的には芝向きですが、配合次第ではグットディール(昇竜S-3着)のような砂の強豪も出せます。芝は中央開催よりもローカルの成績が圧倒的に優勢です。

◆今週の血統注目馬は?

・7/23 伊達特別(1勝クラス・福島・芝1800m)

 福島芝1800mに強い種牡馬はドゥラメンテ。2012年以降、当コースで産駒が20走以上した61頭の種牡馬のなかで、連対率30.8%は第1位。

 当レースにはグランドラインとパノティアの2頭が登録しています。前者はここ3戦、9、12、15着と大敗していますが、GIとGIIでの結果なので致し方ありません。2歳時には芙蓉S2着、葉牡丹賞3着などの成績を残しており、立て直せば十分勝ち負けに持ち込めます。

 後者は芝転向後、6、5着。着順ほど大きく負けていません。小回りコースなら前進が見込めます。

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