【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆今年と同じ小倉競馬芝1800米で行われた昨年は…

 昨年に続き小倉で行われる中京記念は、サマーマイルシリーズ第2戦とは言っても距離が芝1800米。コースがどうなっているのかとか、ペースはどうなのかなど知っておきたい。

 まず一周は1615米で福島に次ぐ小ささで直線は293米と短い。小回りで平坦なコースだが、ゴール板から1、2コーナーにかけて高低差3米のゆるやかなアップ・ダウンがわずかにある。

 1800米はスタンド前からスタートし、ぐるっと4つのコーナーを回ってゴールするが、スパイラルカーブを導入しているので、スピードに乗せて2、3コーナーに入れるが、最後の4コーナーから直線に向くときがきつい。大外一気が決まるのは、よほどいい末脚を持っているか、使い込まれて内が荒れていないとむずかしい。

 このコースを使った昨年は、アンドラステ(牝5)54キロが牝馬22年ぶりの勝利を達成していたが、そのレースぶりは小倉1800米で勝つひとつの典型と言える。好スタートを切ってすんなりインの4番手を追走したこの一番人気馬は、直線入口で先頭に並びかけて、そのまま押し切っていた。

 内が少し荒れてきて外が伸びる馬場になっていたが、最後は馬場のいいところを選んでゴールまで持たせていた川田騎手のプレイが印象に残った。

 ペースは、前半の半マイルが47秒9、後半が46秒3で、スローに流れて上がりが少し速くなり、レースの上がり3ハロンは34秒7で、勝ち馬はこれを少し上回る34秒3をマークしていた。

 今年も出走してくるカテドラルは、ハンデ56キロで6番人気だったが、4コーナー8番手から33秒7の末脚で勝ち馬に4分の3馬身まで迫っていた。きっちり脚を使える馬でハーツクライ産駒だから、NHKマイルC3着や京成杯AH1着の実績からみて流れ次第では期待の大きい一頭と言えるだろう。

 もう一頭、去年の4着馬ミスニューヨークも出走してくるが、しぶとく粘る馬で道悪巧者なので、少しでも前につけられたら面白い存在になる。

 先週までで小倉の芝1800米は、全部で12レース行われたが、9レースがスローペースで、9頭の勝ち馬が最速の上がりをマークしていた。これから2歳戦や3歳の未勝利戦を除く3歳以上のレースは、8レースで、そのうち6レースがスローに流れていた。

 こう見てくると、1、2コーナーのアップダウンをすぎて向正面に入るまではそんなに速くならず、残り1000米をすぎるとペースが上がるという傾向がはっきりしてくる。いいスタートを切って好位置につけるのが、勝利に一番近い。

 こうしたコースで実績を残しているダブルシャープの存在は大きいが、タフな馬場になっても距離の合うファルコニア、巧くハマれば、昨夏小倉記念を勝っているモズナガレボシなども検討に加えたい。

「乱れなく 祇園太鼓に あやかって」

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