8月16日(木)に門別競馬場で行われるブリーダーズゴールドカップ(JpnIII、3歳上牝、ダ2000m)。1989年に創設された当レースは、中央・地方の交流重賞として長い歴史を持つ。現在ほど中央と地方の交流が盛んではなく、地方競馬のダート交流重賞は他に帝王賞があるのみだった時期に創設され、現在のダートグレード競走の草分けとなったレースだ。

 2014年からは牝馬限定戦に変更されるとともにJpnIIIへ格下げ。秋のJBCレディスクラシックを見据えた一戦へとレースの位置づけも変化した。なお、昨年の覇者マルシュロレーヌは当レースをステップに米G1のBCディスタフを制覇。秋の牝馬戦線を占う戦いがここから始まる。

 主な出走馬は以下の通り。

■テリオスベル(牝5、美浦・田島俊明厩舎)

 好凡走の波が大きくムラのある成績だったが、近3走は連続連対と本格化の兆しあり。3走前の下総Sはスタートから出ムチを入れて果敢にハナを奪うと3馬身半差で快勝。続くスレイプニルSも外枠から押して先手を主張、そのまま押し切り10番人気の評価を覆して連勝を飾る。

 前走のマーキュリーCでは、先行馬が揃うなかゲートで後手を踏み後方からの競馬を余儀なくされたが、3〜4コーナーで位置取りを押し上げ、牡馬を相手に2着に好走。重賞初挑戦ながら、これまでと異なるレース内容で結果を出してみせた。初戴冠へ向けて視界良好だ。

■グランブリッジ(牝3、栗東・新谷功一厩舎)

 昨年9月に中京ダート1400mでデビューを迎え7着。以降は距離を延ばし、3戦目の未勝利戦を勝ち上がった。今年4月に2勝目を挙げ、続く6月の関東オークスでは道中2番手を追走し、上がり最速の末脚で後続を振り切り3馬身差の快勝で重賞初制覇を果たした。

 元々は後方待機策から末脚を武器に差す競馬を続けていたが、距離が延びるにつれて先行力も身についてきた。当レースは2014年の牝馬限定戦に移行してから3歳馬の優勝はないが、確かな先行力と勢いを武器に古馬撃破に挑む。

■ネーロルチェンテ(牝5、北海道・米川昇厩舎)

 当地でデビューし、2歳時には重賞のブロッサムCを制覇。その後、南関東に転入し出走を続けた。2020年7月にホッカイドウ競馬へ再転入すると、コンスタントに勝利を積み重ねてA級入り。昨年の当レースで地方馬最先着を果たすなど、古馬牝馬路線の代表馬へと成長した。

 今シーズンは復帰戦を勝利で飾るもヒダカソウCで6着に大敗。しかし、えりもオープンですかさず2着に巻き返すと、ノースクイーンCで昨年2着の雪辱を果たし、約3年ぶりの重賞制覇。今年もJRA勢は強力だが、昨年よりも上位の着順を目指したい。

 他にも今年のアンタレスSで4着の実績があるプリティーチャンス(牝5、栗東・野中賢二厩舎)、エピカリスやメイショウナルトを兄に持つ良血馬キムケンドリーム(牝5、栗東・西村真幸厩舎)、名牝サルサディオーネの妹サルサレイア(牝6、大井・堀千亜樹厩舎)などが出走予定。

 発走は11日(木)20時00分。