【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・8/14関屋記念(GIII・新潟・芝1600m)

 2番手を追走したウインカーネリアンが直線でシュリを交わし、念願の重賞初制覇を果たしました。前後半800mずつのラップは、48秒4-44秒9。前に行った馬が圧倒的に有利な流れで、後方に控えた馬はノーチャンスでした。

 勝ったウインカーネリアンは、モーリスやゴールドアクターと同じスクリーンヒーロー産駒。同産駒は新潟芝1600mで連対率27.5%と優秀な成績を残しています。この数字は2012年以降、当コースで産駒が20走以上した66頭の種牡馬のなかで第2位。

 母コスモクリスタルは現役時代に4勝を挙げ、そのすべてがローカルの平坦芝でした。本馬は中山や阪神でも勝ち星を挙げており、芝マイル戦であればコースを問いませんが、平坦コースであればよりハイレベルなパフォーマンスが期待できるでしょう。

◆今週の血統Tips

 札幌記念は、夏のローカル期間中に組まれた唯一のGIIですから、夏競馬のメインレースともいえます。札幌競馬場で行われた直近の10年間で、最も多くの優勝馬を送り出した種牡馬はディープインパクト。ハープスター、ディサイファ、サングレーザーという3頭の勝ち馬だけでなく、2着馬3頭、3着馬1頭を出しています。安定の好成績です。

 2位はハービンジャー。ブラストワンピースとノームコアが勝ち、2着馬1頭、3着馬2頭。ディープインパクト産駒は今年、アイスバブル、グローリーヴェイズ、マカヒキと3頭が登録しています。一方、ハービンジャー産駒の登録はありません。ハービンジャーは現役時代、イギリスの芝12ハロン路線で実績を残した馬なので、洋芝は基本的に得意。札幌芝コースのなかでも、1800mの成績は抜群で、連対率24.0%という好成績です。

 札幌記念が行われる2000mが15.4%ですから、もし同レースの距離が1ハロン短ければ、さらに成績が向上していたと考えることも可能です。今週、札幌芝1800m戦はわずか1レース(土曜1R・2歳未勝利戦)しか組まれていません。もしハービンジャー産駒が出走してきたら注目してみたいところです。同産駒の札幌芝1800m2歳未勝利戦の成績は、勝率20.8%、連対率37.5%、複勝率50.0%と抜群です。

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