【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆8/14小倉記念(GIII・小倉・芝2000m)

 好位のインを追走したマリアエレーナが直線入口で先頭に立ち、後続を5馬身引き離して圧勝しました。2020年以降、良馬場の芝重賞で後続に5馬身以上の差をつけて勝ったのは、バスラットレオンのニュージーランドトロフィー、タイトルホルダーの菊花賞、そして今回と、わずか3例しかありません。今回は経済コースを通れたこと、平坦の高速馬場への適性が高かったことが勝因ですが、馬自身も力をつけています。

 父クロフネは種牡馬として計17世代を送り出したのですが、マリアエレーナはその16世代目で、ソダシと同期です。この世代のクロフネ産駒はわずか28頭しかいません。ソダシもマリアエレーナも、馬主は金子真人ホールディングスです。金子真人さんはクロフネのオーナーでもありました。

 それどころか、母テンダリーヴォイス、2代母ミスアンコール、3代母ブロードアピール、母の父ディープインパクト、2代母の父キングカメハメハもお持ちでした。母テンダリーヴォイスの全弟ワグネリアンは日本ダービー馬で、もちろん金子真人ホールディングスの所有馬です。ただただ凄い、という感想しかありません。

◆今週の血統注目馬は?

・8/20足立山特別(1勝クラス・小倉・芝2000m)

 小倉芝2000mと相性のいい種牡馬はモーリス。連対率29.6%は、2012年以降、当コースで産駒が20走以上した55頭の種牡馬のなかで第2位という優秀な成績です。当レースにはアンフィニドールが登録しています。半年ぶりだった前走は、前走比プラス28kgの馬体重で4着。勝ち馬とはわずか0秒2差だったので上々の内容でした。一度叩いて順当に良化していれば楽しみです。

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