【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・11/5 京王杯2歳S(GII・東京・芝1400m)
逃げ馬の後ろでレースを進めたオオバンブルマイが直線で外に持ち出すと、ゴール前で逃げるフロムダスクをとらえました。デビュー2連勝で重賞制覇です。
ディスクリートキャット産駒は、海外繋養時代にマル外として日本に入ったエアハリファが根岸Sを勝っています。
ダートに向くタイプの種牡馬ですが、本馬は母の父がディープインパクトなので、芝もこなすタイプに出ています。同じ「ディスクリートキャット×ディープインパクト」の組み合わせからは、重賞で入着経験のあるワールドバローズ(京王杯SC4着、アーリントンC5着)が出ています。
母ピンクガーベラは、ビアンフェ、ブランボヌール、エントシャイデンのきょうだいにあたる良血。
牡馬にしては馬体重が422kgと小さいのですが、名門アジアンミーティアのファミリーですから素質は高いでしょう。
◆今週の血統注目馬は?
・11/13 福島2歳S(2歳オープン・福島・芝1200m)
福島芝1200mと相性のいい種牡馬はビッグアーサー。連対率26.9%は、2012年以降、当コースで産駒が20走以上した118頭の種牡馬のなかで第2位。
当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワンです。
当レースにはイコサンとビッグシーザーの2頭が登録しています。前者はクローバー賞で2着、後者は中京芝1200mでレコード勝ちした実績があります。いずれもいいところがありそうです。
【関連記事】