今週は先週と同様の「東京・阪神・福島」の3場開催。平地の重賞は4つも用意されている。そのなかでもやはり注目は、秋のGIシリーズの牝馬頂上決戦・GIエリザベス女王杯(阪神芝2200m)だろう。

 今年は3冠牝馬デアリングタクトの参戦が注目されるが、ほかにもGI秋華賞ワンツーのスタニングローズとナミュールの3歳勢も強烈。さらには前走GIIオールカマー1着のジェラルディーナ、昨年エリザベス女王杯1着アカイイト、前走GII府中牝馬S1着イズジョーノキセキの古馬上位勢。そして愛オークス1着馬のマジカルラグーンが海外馬としては久々の出走となる。メンバーはかなり豪華になった。

 過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今週はこの難しくも面白そうなGIエリザベス女王杯の狙い馬を探していく。注・エリザベス女王杯は基本的に京都競馬場開催だが、近2年は阪神競馬場の開催。データは阪神&京都を含めた過去10年分となる。

1.優勢なのは3番人気馬! 意外に活躍しない2ケタ人気馬?

 いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。

 エリザベス女王杯での1番人気馬は過去10年でわずか1勝。20年のラッキーライラックだけである。【1-3-2-4】で馬券圏内率60パーセント。決して良いとはいえない成績だ。

 2番人気馬もわずか1勝で、成績は【1-0-1-8】という大不振。一方3番人気は4勝で、成績は【4-0-2-4】と1番人気馬より優勢だ。ちなみに4番人気馬はかなり不振で【0-0-1-9】である。

 上位人気3頭以外の勝利は、5、6、7、10番人気馬がそれぞれ1勝ずつ。多頭数になることが多いレースながら、2ケタ人気馬たちの成績はパッとしていない。馬券圏内になったのは2頭(21年10番人気アカイイト1着・16年12番人気シングウィズジョイ2着)だけだ。

 データ的には、1番人気か3番人気馬を軸に9番人気馬までの相手で馬券構成するのが正攻法に見える。

2.3歳馬の取捨はどう判断したらいい?

 3歳牝馬GIの秋華賞から中3週というローテ。そのためやはり3歳勢の上位はここに駒を進めてくるケースは多い。しかも秋華賞上位勢はここで人気になりがちである。

 しかし3歳勢で過去10年勝利しているのはわずか2頭だけ。17年のモズカッチャン(5番人気・前走秋華賞3着)と13年のメイショウマンボ(2番人気・前走秋華賞1着)である。過去10年の3歳勢成績は【2-4-2-27】。前走秋華賞組ならば前走6着までが必須。ほかは前走GIオークスから1頭。ほかは前走2勝クラス1着から1頭。軸にするならばまずまず良さそうにも見えるが、昨年前走秋華賞1着からエリザベス女王杯で7着に沈んだアカイトリノムスメなどもいるだけに、単勝やアタマ付けの馬券を買うというのは若干躊躇あり。メイチで走った秋華賞からの一戦で、3歳馬は見えない疲れもあるのだろう。

3.ローテーション、前走はどこを狙えばいい?

 3歳勢は大多数が前走秋華賞組となるが、古馬勢は前走どこからのローテが良いのか?

 これは圧倒的に「前走・府中牝馬S」組が好成績だ。過去10年、馬券圏内になっている4歳以上の牝馬は22頭。そのなかで13頭が「前走・府中牝馬S」組。ちなみにこれ以外の前走は、オールカマー3頭・札幌記念2頭・新潟記念&宝塚記念&ヴィクトリアマイル&2勝クラスからが1頭ずつとなっている。

 ちなみに2ケタ人気で馬券になった2頭も「前走・府中牝馬S」組。その前走で8着までになっていれば可能性はあり。今年の同組は5頭が出走。ちょっと気にはしておきたい。

4.再好走傾向を侮るな?

 通常ならば京都競馬場の芝2200mで行われているエリザベス女王杯。

 しかし近2年は阪神競馬場開催だ。京都開催時での特徴としては「再好走」というのがあった。古くはアドマイヤグルーヴ、スノーフェアリーの連覇。過去10年ではヌーヴォレコルトが2年連続、クロコスミアが3年連続で2着になっていたりもする。

 京都から阪神に替わっているのでその傾向もアテにならないという人もいるかもしれないが、京都から阪神に替わっている19年から20年の時も、ラッキーライラックが連続1着、ラヴズオンリーユーが連続3着となっている。

 昨年のエリザベス女王杯の上位3頭から今年出走してくるのはアカイイトだけ。おそらく今年もさほど人気にならないと思うが、これは押さえておきたい1頭。

 さらにもう1頭。同じ阪神芝2200mの重賞で好走している馬がいる。それが今年、同じ阪神芝2200mで行われている宝塚記念3着のデアリングタクト。復活の一戦となってもなんら不思議はないだろう。

(netkeiba編集部)