先週は今年の2歳新馬、栗東所属厩舎の新馬戦成績を振り返り、矢作芳人厩舎について触れたが、11月初週の結果が入り、矢作厩舎の6勝に並んだ、須貝尚介厩舎を見ていきたい。

 函館芝1200mで新馬勝ちしたクリダーム(父ハーツクライ)が函館2歳Sで世代最初の重賞制覇を狙うも2着。ただ、札幌芝1500mで新馬勝ちしたドルチェモア(父ルーラーシップ)がサウジアラビアRCに出走して勝利した。新馬勝ちはできなかったが、先々週の未勝利で勝ち上がったフリームファクシ(父ルーラーシップ)など、今後が楽しみな馬も多い。

【11月19日(土) 東京芝1600m(牝)】

◆モズメイメイ(牝、父リアルインパクト、母インラグジュアリー、栗東・音無秀孝厩舎)

 母系に2019年デイリー杯2歳Sを勝ったレッドベルジュール(父ディープインパクト)、2020年デイリー杯2歳Sを勝ったレッドベルオーブ(父ディープインパクト)がいる血統。本馬は2020年セレクトセール当歳にて、4600万円で落札されている。

 10月26日のゲート試験に合格。その後も栗東で調整を進め、先週9日のCWではC.ルメール騎手が跨って、新馬3頭での併せ馬。その真ん中に位置していたが、ゴール前では楽々と抜け出してきて最先着。6F83.8秒は特筆するほどの時計ではないものの、走る相手とやれば、もっと時計は詰まってくるという印象を受けた。

【11月20日(日) 東京芝1400m】

◆クワイエットドーン(牡、父ダイワメジャー、母ウェイクミーアップ、栗東・矢作芳人厩舎)

 半兄に新馬、黄菊賞と連勝して、ホープフルSや皐月賞といったGIにも出走したジュンヴァルロ(父New Approach)がいる。

 本馬は6月17日に函館競馬場でゲート試験に合格。その後もデビューに向けて調整を進めていたが、アクシデントがあり、一旦デビューを延期。その後はノーザンF早来で調整を進め、10月下旬にノーザンF天栄経由で栗東へ入厩した。11月10日のCWでは、マイルCSに出走予定のホウオウアマゾンに先行して遅れ。とはいっても、映像を見るかぎりではゴール前でもまだ余裕があったし、6F80.0秒なら高い評価ができる。鞍上はT.マーカンド騎手が予定されている。

【11月20日(日) 阪神芝1800m】

◆ジャクソンルーツ(牡、父キズナ、母プレシャライジング、栗東・友道康夫厩舎)

 おばに2009年のBCクラシックなどを勝ったZenyatta(父Street Cry)がいる血統で、本馬は2021年セレクトセール1歳にて、1億円で落札されている。

 本馬は7月13日にゲート試験を合格。その後は牧場で調整し、9月30日にノーザンFしがらきから栗東へ再入厩。目立って速い追い切り時計が出ているわけではないが、坂路、CW、DP、プールといった調教施設を利用しながら、丹念に調整を進めている。11月10日のCWでの3頭併せでは真ん中に位置して、ラスト1F11.3秒をマーク。6F85.9秒と全体は遅いものの、終いの動きは確実になってきた。鞍上は武豊騎手が予定されている。

◆ショウナンバシット(牡、父シルバーステート、母ギエム、栗東・須貝尚介厩舎)

 母系に芝で4勝を挙げているスーパーフェザー(父ディープインパクト)がいる血統で、本馬は2021年セレクトセール1歳にて、2億6000万円で落札されている。

 10月14日にゲート試験を合格。その週末から坂路で追い切りを開始して、10月27日にはエリザベス女王杯に出走したルビーカサブランカら、古馬の胸を借りて3頭併せに参加。11月2日には先々週の未勝利を勝ち上がったフリームファクシを追走して追いつく動きを見せ、先週のCWでは古馬2勝Cのレベランスに先着。5F65.6秒、3F35.6秒と素晴らしい時計もマークしている。

(取材・文:井内利彰)