師走の中山開催2週目は土日で計3鞍のメイクデビューが組まれている。名牝シーザリオの最後の仔がスタンバイしており、その他にもウインブライトの半妹や米G1馬の仔など良血揃いの面々だ。それぞれのデビュー戦に注目したい。

【12月10日(土) 中山芝1600m】

◆ウインエレナ(牝、父ロードカナロア、母サマーエタニティ、美浦・畠山吉宏厩舎)

 ウインファビラス(阪神JF2着)、ウインブライト(QE2世C、香港C、ほか重賞5勝)、ウインエクレール(スイートピーS)の半妹。10月に入厩後は体力強化を図りつつ、じっくりと乗り進めてきた。

「東京で使うプランもあったけど、ここまで待った。ひと追い毎に時計を詰めているし、動き自体は少しずつ良化している。小柄な牝馬で非力な面があるけど、この血統にしては気性的にも手が掛からない。軽い走りで芝向きの」と畠山吉宏調教師。鞍上は松岡正海騎手が予定されている。

◆テンペスト(牝、父ロードカナロア、母シーザリオ、美浦・国枝栄厩舎)

 母は2005年のオークスとアメリカンオークスを制した。半兄にエピファネイア(菊花賞、ジャパンC)、リオンディーズ(朝日杯FS)、サートゥルナーリア(ホープフルS、皐月賞)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄でトレーニングを積み、11月に入ってから再入厩した。

 先々週の追い切りはウッドチップコースで6F86.7-1F11.6をマーク。先週はジョッキーが跨り、坂路で4F51.2-12.7の時計を出している。

「まだまだ成長途上だけど、仕上がり自体は順調。見た目よりも実際に動かすといい。そのあたりが血統の良さでもあると思う。どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と国枝栄調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。

【12月11日(日) 中山芝1800m】

◆サトノロワ(牡、父ハーツクライ、母カラライナ、美浦・国枝栄厩舎)

 2021年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億7600万円。母は米G1(エイコーンS、CCAオークス、ラトロワンヌS)を3勝している。現3歳の半姉ウィズグレイスは昨秋に東京の芝2000m(未勝利戦)で勝ち上がり、2歳コースレコードを記録した。

「どちらかと言えばパワー型。芝の中距離が良さそう」と国枝栄調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。

◆レシプロシティ(牝、父キズナ、母サプレザ、美浦・田村康仁厩舎)

 母は英G1サンチャリオットSを3連覇し、マイルCSに3年連続で出走した(3、4、3着)。半兄にサトノインプレッサ(毎日杯)、甥にオニャンコポン(京成杯)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースでオープン馬のトランスナショナルと併せ、6F84.9-11.7をマークした。

「牝馬らしく見た目は線が細い体形だけど、いい走り方をする。反応が速いし、軽い芝でシュッとした脚を使えそう。いいモノを持っていると思います」と高木調教助手。鞍上は田辺裕信騎手が予定されている。

(取材・文:竹之内元)