砂のタレント集団・新谷功一厩舎が東海S(4歳上・GII・中京ダート1800m)にスマッシングハーツ(牡7)で挑む。

 次代の栗東を支える厩舎になるかもしれない。開業1年目の20年は5勝に留まったが、2年目の21年は17勝(他に地方4勝)、3年目の昨年は31勝(他に地方8勝、海外1勝)と大躍進。UAEダービーを制し、今年はGI制覇が期待されるクラウンプライド。カペラSの覇者で、2月にはサウジアラビアのリヤドダートスプリントに遠征予定のリメイク。牝馬ダート路線の中心的存在のグランブリッジ。さらにはJBC2歳優駿を制したゴライコウと、とりわけダート路線に役者が揃っている。

 そんな逸材にまじればスマッシングハーツは少し地味な存在かもしれない。しかしながら、実は昨年のアルデバランSで厩舎にオープン初勝利をもたらした功労馬。その後は勝利から遠ざかっているが、前々走の武蔵野Sは0秒5差の4着、前走のチャンピオンズCは0秒7差7着。脚質的に展開に左右される面はあるものの、十分に重賞で通用する決め手を持っている。

 明けて7歳となったが、適度に休みを取りながら使われてきたので、まだまだフレッシュ。ここで重賞ウイナーの仲間入りを果たし、さらに厩舎を勢いづかせたい。