【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・1/22 アメリカJCC(GII・中山・芝2200m)
好位のインを追走したノースブリッジが直線で早め先頭に立ち、エヒト以下の追撃を抑えて重賞2勝目を挙げました。昨年6月のエプソムC以来となる重賞勝ちです。
母アメージングムーンはファンタジーS3着馬で、その半兄にローレルゲレイロ(高松宮記念、スプリンターズS)、近親にディープボンドがいます。父モーリスはピクシーナイト、ジェラルディーナ、ジャックドール、シゲルピンクルビー、ルークズネストなどの父。この他、シャトルで渡ったオーストラリアでヒトツ、マズと2頭のG1ホースを誕生させています。
母方にサンデーサイレンスとミスタープロスペクターを併せ持つパターンは父モーリスの成功パターンで、ラーグルフ、アルビージャ、ソリタリオなどコンスタントに活躍馬を出しています。2023年の競馬はまだ始まったばかりですが、現時点で総合種牡馬ランキング第2位。ノースブリッジは上がりの速い競馬にならなければ東京・中山を問わず活躍できるタイプです。
◆今週の血統注目馬は?
・1/29 巌流島S(3勝クラス・小倉・芝1200m)
小倉芝1200mと相性のいい種牡馬はエイシンヒカリ。連対率26.9%は、2013年以降、当コースで産駒が20走以上した142頭の種牡馬のなかで第5位で、当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワン。当レースにはセリシアが登録しています。前走はプラス12kgの馬体重で、なおかつベストよりも1ハロン長い1400m戦でした。小倉芝1200mでは過去3戦1勝。すべての条件が好転するだけに侮れません。
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