31日、昨年5月から長期休養していた豪G1・3勝のモーリス産駒ヒトツ(Hitotsu、牡4)の引退が発表。豪競馬メディア『Racing.com』が報じている。
オーナーであるA.ケイル氏は同馬が新たに脚部を負傷し、感染症にもかかったことを明かした。今後は、種牡馬入りのための繋養先を探すとしている。
ヒトツは父モーリス、母Love is Fickle、母の父Redoute's Choiceという血統の豪州産馬。父は現役時代に国内外でGIを6勝するなど大活躍し、2015年のJRA年度代表馬にも輝いた。同馬は、モーリスがシャトル種牡馬としてオーストラリアで供用されていた際の生産馬の1頭である。
2021年10月のヴィクトリアダービーで豪G1初制覇。翌2022年3月のオーストラリアンギニーを制し豪G1・2勝目を挙げると、続く豪G1・オーストラリアンダービーを制覇。この3連勝は史上初の快挙だった。その後、同年のジャパンカップ参戦も示唆していたものの、2022年5月に左前脚繋靭帯を損傷し、長期休養を余儀なくされていた。通算成績は8戦4勝。