大注目の血統構成だ。ルーラーシップ産駒のサトノラムセス(牡5、栗東・橋口慎介厩舎)が、阪急杯(4歳上、GIII、阪神芝1400m)で重賞初制覇を狙う。
血統ファンの間で注目を集めているニックスだ。それは父ルーラーシップ×母の父ディープインパクトの組み合わせ。17年菊花賞をキセキ、21年青葉賞をワンダフルタウンが制するなど、以前から結果を残していたが、ここに来ての勢いはとりわけ凄い。
ドルチェモアがサウジアラビアRC、朝日杯FSを連勝して2歳王者に。他にもキングズレインやドゥアイズ、メイクアスナッチなど、明け3歳の活躍が目立つが、古馬でもエヒトやアンティシペイトが気を吐いている。昨春以降のJRA重賞に限れば[3-4-5-5]の勝率18%、複勝率71%のハイアベレージだ。
サトノラムセスは3勝クラスで苦戦が続いていたが、年が明けてから別馬のような輝きぶり。新春Sで2着に食い込むと、前走のトリトンSでは2着に3馬身差をつけて1年ぶりの勝利を手にした。キセキと同配合(父が同じ、母が全姉妹)の血統馬。約2年ぶりの重賞チャレンジとなるが、血の勢いも味方に一気のタイトル奪取といきたい。