5月28日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める熱き戦いにパクスオトマニカ(牡3、美浦・久保田貴士厩舎)が田辺裕信騎手とのコンビで挑む。

 パクスオトマニカは父ヴィクトワールピサ、母ディープラヴ、母の父ディープインパクトという血統。半兄のディヴァインラヴは21年の菊花賞3着馬。17年の新潟大賞典を制したサンデーウィザードと、18年のヒーズインラブは叔父にあたる。

 22年9月に中山競馬場での2歳新馬戦でデビューし2戦目で勝ち上がり。翌23年の若竹賞で逃げ切って2勝目を挙げた。重賞初挑戦となったスプリングSでは、初めて後方からの競馬となるも掲示板を確保。

 前走のプリンシパルSではスローの展開に持ち込むと悠々と逃げ切り、日本ダービー優先出走権ラスト1枚を獲得した。通算成績は6戦3勝。

 父ヴィクトワールピサは5連勝で10年の皐月賞を制すも、日本ダービーは3着に惜敗。同産駒のジュエラーは16年の桜花賞馬となったが、牡馬クラシックの栄冠にはまだ手が届いていない。持ち前の先行力を生かして父の悲願を叶えることができるか。