ヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)にはミッキーアイル産駒が2頭エントリーしている。重賞6勝のメイケイエール(牝5、栗東・武英智厩舎)は直前回避となったものの、高松宮記念で2着だったナムラクレア(牝4、栗東・長谷川浩大厩舎)に、京都牝馬Sで重賞初制覇を果たしたララクリスティーヌ(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)と豪華ラインナップ。それぞれの馬にチャンスがあるのはもちろん、ワンツーがあっても不思議はない。

 ただ、不安材料もある。それはマイルの距離だ。ナムラクレアも昨年の桜花賞で3着の実績はあるが、ベストは全4勝を挙げている1200m。また、ララクリスティーヌも最も実績があるのは1400m。1600mも2戦2勝だが、一線級相手でどうかは気になるところだ。

 ミッキーアイル自身は今回と同舞台の14年NHKマイルCでGI初制覇している。産駒はこれまでJRA・GIで延べ14頭が走り、[0-1-1-12]と善戦止まりだが、父の思い出の舞台で悲願のタイトル奪取なるか。2頭の走りに注目したい。