距離は800m延びるものの、桜花賞とオークス(3歳牝・GI・芝2400m)の成績はリンクしやすい。ただ、大きな違いが出ているのが馬体重別の成績だ。

 10年以降を振り返ると、桜花賞は大型馬優位の傾向があり、480kg以上の馬が3勝。一方、440kg未満の馬は1頭も勝てていない。では、オークスはどうか。こちらは桜花賞とは対照的で、480kg以上の馬が未勝利だが、440kg未満の馬は2勝を挙げている。

 この視点からオークスを占うと、桜花賞でメンバー中最重量の490kgで3着だったペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)は黄信号。一方、418kgで10着だったエミュー(牝3、美浦・和田正一郎厩舎)、428kgで8着だったライトクオンタム(牝3、栗東・武幸四郎厩舎)の巻き返しに要注意といえる。ともに前々走で重賞を制している実力馬だけに、簡単には見限れない。少なくともヒモには加えておきたいところだ。