今年のオークス(3歳牝・GI・芝2400m)は例年に比べて、1勝馬に有力馬が多い。

 その中心格となるのは桜花賞で勝ち負けを演じた2頭だ。2着コナコースト(牝3、栗東・清水久詞厩舎)と3着ペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)には、ともに複勝率100%という共通項がある。他にも阪神JFで2&3着だったシンリョクカ(牝3、美浦・竹内正洋厩舎)とドゥアイズ(牝3、栗東・庄野靖志厩舎)、フローラS2着のソーダズリング(牝3、栗東・音無秀孝厩舎)、フラワーC2着のヒップホップソウル(牝3、美浦・木村哲也厩舎)などがスタンバイ。打倒リバティアイランドの中心勢力は1勝馬といえるだろう。

 1勝馬による樫制覇は珍しく、平成以降では95年ダンスパートナーと21年ユーバーレーベンの2頭のみ。この2頭にはGIで3着以内の実績があったが、果たして今年はどうなるか。リバティアイランドの壁は厚いが、上位独占があっても決して不思議はない。

【平成以降のオークスで馬券に絡んだ1勝馬】カッコ内は人気、主な実績
・90年3着ケリーバッグ(3、桜花賞2着)
・95年1着ダンスパートナー(3、桜花賞2着)
・98年2着エアデジャヴー(2、桜花賞3着)
・00年3着オリーブクラウン(16、フラワーC2着)
・07年3着ラブカーナ(8、スイートピーS2着)
・11年2着ピュアブリーゼ(8、フローラS3着)
・12年3着アイスフォーリス(9、フローラS2着)
・13年2着エバーブロッサム(5、フローラS2着)
・21年1着ユーバーレーベン(3、阪神JF3着)