5月21日(日)に東京競馬場で行われるオークス(3歳牝・GI・芝2400m)。世代の最強牝馬決定戦にラヴェル(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)が坂井瑠星騎手とのコンビで挑む。

 ラヴェルは父キタサンブラック、母サンブルエミューズ、母の父ダイワメジャーという血統。3代母は稀代の快速馬として鳴らした桜の女王キョウエイマーチで、叔母にBCディスタフ覇者マルシュロレーヌなどがいる良血馬だ。

 本馬は22年7月に小倉競馬場の2歳新馬戦でデビュー。初陣は道中8、9番手あたりを追走して3、4コーナー中間から一気に進出すると、直線でも勢いは鈍らず1馬身差で初白星を飾った。続く同年10月のアルテミスSは、最後方から上がり33.0の強烈な決め手を発揮し、迫るリバティアイランドの追撃をクビ差凌いで優勝。重賞初挑戦で初制覇を果たした。

 続く阪神JF、桜花賞ではライバルのリベンジを許し完敗したが、何といっても唯一“リバティアイランドに勝った馬”。このまま引き下がるわけにはいかないだろう。加えてヴィクトリアマイルに出走した半姉ナミュールが、スタート直後の不利が響いて敗戦。今回は姉の分も含めて雪辱を果たし、GI初制覇を飾りたい。