ドゥラメンテ産駒のドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)とシーズンリッチ(牡3、美浦・久保田貴士厩舎)が、史上初となる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の父仔3代制覇を目指す。

 これまでに日本ダービーの父仔制覇は15組ある。しかしながら、父仔3代制覇は一度もない。近年ではキズナ産駒のディープボンド(20年5着)、バスラットレオン(21年15着)、アスクワイルドモア(22年12着)、ドゥラメンテ産駒のタイトルホルダー(21年6着)がチャレンジしたが、戴冠には届かなかった。

 今年の登録馬のうち、父もダービーを制しているのはドゥラメンテ産駒の2頭、ドゥラエレーデとシーズンリッチしかいない。ドゥラエレーデは昨年のホープフルSの覇者。今回も人気のファントムシーフ(4着)などを下した実績が光る。UAEダービーからの転戦というローテーションがカギだが、能力的には決して見劣らない。一方のシーズンリッチは前走の毎日杯で重賞初制覇。00年以降、毎日杯の勝ち馬から04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、13年キズナ、21年シャフリヤールと4頭の日本ダービー馬が出ているのは心強いデータ。課題のスタートを決めて、ある程度の位置で運べれば、決してノーチャンスではないだろう。

 ドゥラメンテ産駒はNHKマイルCをシャンパンカラー、オークスをリバティアイランドが制して勢いあり。偉業達成を期待したい。