6月4日に東京競馬場で行われる安田記念(3歳上・GI・芝1600m)。GI馬10頭を含む豪華メンバーが揃うレースにシュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)が、C.ルメール騎手とのコンビで出走を予定している。
 
 シュネルマイスターは父Kingman、母セリエンホルデ、母の父Soldier Hollowという血統。父Kingmanは海外G1・4勝馬で、母は16年の独オークスを制している。

 20年9月にデビューし、同年のひいらぎ賞を連勝。21年のNHKマイルCでGI初制覇を果たすと、翌月の安田記念で3着に好走。3歳秋の始動戦となった毎日王冠も勝利し、マイルCSでは、グランアレグリアを相手に0.1秒差とハイレベルなパフォーマンスを見せた。

 22年はドバイ遠征後、安田記念に出走し2着。その後、初の短距離戦となるスプリンターズSに挑戦し、マイルCS、香港マイルと出走を重ねた。今年は中山記念から始動すると、前走のマイラーズCでは上がり3F32.9秒の末脚で差し切り勝ち。約1年半ぶりの白星を手にした。通算成績は14戦5勝。

 これまで同馬の安田記念成績は2着1回、3着1回と悔しい成績。勝ち馬とは0.1秒差またはタイム差なしであり、悲願のタイトル獲得に向けて期待がかかる。抜群の切れ味を持つシュネルマイスターが得意の舞台でどんな走りを見せるのか、ぜひ注目したい。