父母ともにGI馬の良血シャザーン(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)で重賞初制覇を目指す。

 シャザーンは父ロードカナロア、母クイーンズリング、母の父マンハッタンカフェの血統。母は16年のエリザベス女王杯を制し、17年の有馬記念でも2着となった名牝だ。ここまで5戦2勝。

 3走前のすみれSは少頭数の6頭立てではあったが、最後方から上がり3F33秒1の末脚を発揮して、圧巻の差し切りだった。その後のクラシックは皐月賞で6着、日本ダービーで9着。ただ、2戦ともに直線ではそれなりの脚を使えていたので、決して悪い内容ではなかった。

 ソールオリエンスには春2冠で完敗している。一方で皐月賞での0秒7差が、日本ダービーでは0秒4差に縮まったという見方も可能だろう。菊花賞に向けて内容はもちろん、優先出走権の獲得も求められる一戦。良血ここにあり! と思わせる走りを期待したい。