先週の京王杯2歳Sを勝ったコラソンビート(美浦・加藤士津八厩舎)は、未勝利から3連勝での重賞制覇となった。デビュー戦が3着だったが、その時の2着馬チェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)がアルテミスSで重賞を勝っている。勝ち馬ボンドガール(美浦・手塚貴久厩舎)はサウジアラビアRCで2着なので、まだ重賞を勝つことはできていないが、いかにハイレベルな一戦だったかということが分かる。

 これらがデビューしたのが、2023年6月4日の東京芝1600m(牝)。戦前から注目を集めたレースでもあったが、やはり6月の東京マイルデビューは後に重賞を勝つような大物が出てくることが多い。

【11月11日(土) 京都芝1600m】

◆ローガンパス(牡、父サトノアラジン、母トレジャーステイト、栗東・奥村豊厩舎)

 半兄に同厩舎で管理され、新馬勝ちから3連勝で毎日杯を制したピースオブエイト(父スクリーンヒーロー)がいる。ちなみに母のトレジャーステイト(父Oasis Dream)も同厩舎で管理されていた、ゆかりある血統。

 本馬は7月20日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩。ゲート試験を合格した後、一旦牧場へ戻り、10月17日に栗東へ再入厩。追い切りの本数が少なかったり、CWでの6F時計はさほど速くないが、10月26日は古馬3勝クラスに先行して楽に同入。1週前追い切りとなった11月1日のCW3頭併せはその真ん中に位置して、両サイドの古馬に全く見劣りしない手応えで抜け出そうとする活気ある走り。この動きを見るかぎり、十分態勢は整ったと判断してよいだろう。なお、鞍上はR.ムーア騎手が予定されている。

【11月11日(土) 京都芝1800m】

◆ログラール(牡、父モーリス、母ディアデラマドレ、栗東・松永幹夫厩舎)

 母は2014年府中牝馬Sなど重賞で3勝を挙げたディアデラマドレ(父キングカメハメハ)なので、おじに2019年京都大賞典を制したドレッドノータス(父ハービンジャー)など活躍馬が多い血統。

 本馬は6月20日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩して、ゲート試験合格後に放牧。その後は牧場で調整し、10月17日に栗東へ再入厩している。10月25日の坂路追い切りでは4F52.9秒、1F12.4秒とスピードのあるところを見せ、先週の1週前追い切りではCWで6F81.4秒をマーク。古馬2勝クラスを追走して、最後にはしっかり追いついたという内容が評価できるし、追い切り本数はさほど多くないが、その中身は濃い。

◆アスクナサニエル(牡、父Nathaniel、母プリティーレディー、栗東・藤原英昭厩舎)

 Nathanielは現役時代にキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、エクリプスSでG1を制覇。種牡馬としては凱旋門賞を連覇(2017年、2018年)したEnableがいる。同世代の父産駒には新潟芝1400mで新馬勝ちしたロアノークテソーロ(美浦・牧光二厩舎)がいる。

 本馬は栗東でじっくりと調整を進めているが、10月12日の坂路では4F52.3秒、2F23.6秒、1F11.8秒という古馬でも出ないような時計をマーク。10月26日の坂路では新馬を追走する併せ馬だったが、楽々と先着して、ラスト1F11.8秒でまとめている。1週前追い切りとなったCWでの併せ馬ではラスト1Fが11.5秒。とにかく終いがしっかりした動きが目立つ。鞍上はR.ムーア騎手が予定されている。

【11月12日(日) 京都芝2000m】

◆ウィープディライト(牡、父ドゥラメンテ、母ウィープノーモア、栗東・池添学厩舎)

 母は現役時代にアシュランドSでG1を制覇。母系にいるFlute(父Seattle Slew)はケンタッキーオークスを制しているという血統。

 本馬は8月9日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩。8月17日にゲート試験を合格すると、一旦牧場へ戻って調整。10月19日に栗東へ再入厩すると、10月25日にCWで追い切って、6F83.3秒をマーク。先週のCWでの3頭併せは時計こそ、2週前追い切りと変わらない数字だったが、2歳未勝利と古馬2勝クラスに先着する内容。追われるごとに動きが良くなっているという印象はある。

(取材・文:井内利彰)