【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆血統で振り返るアルゼンチン共和国杯

【Pick Up】マイネルウィルトス:2着

 今年7月、繋靭帯炎による休養から約1年ぶりに復帰したあと、4戦目にしてようやく馬券圏内に絡みました。東京芝2500m戦はこれで3戦していずれも2着。アルゼンチン共和国杯2着は2年ぶり2回目です。

 先日の菊花賞で7着となったマイネルラウレアの半兄。父スクリーンヒーローは、モーリス、ゴールドアクター、ウインマリリンなどの父で、競馬場を問わず芝2500mでは[4-4-2-9]と優秀な成績を挙げています。東京芝2500mに限ると[1-3-1-3]で、連対率50.0%、複勝率62.5%と驚異的な成績です。2015年にゴールドアクターがアルゼンチン共和国杯を勝っています。

 17番枠ではなく内枠を引いていれば、もっときわどい競馬になっていたかもしれません。ゴールドアクターはアルゼンチン共和国杯を勝ったあと、8番人気で出走した有馬記念を制覇しました。前述のとおり2500mに対する適性の高い血統なので、もし仮に有馬記念に駒を進めれば、大穴候補として無視できない存在になりそうです。

◆血統で振り返る京王杯2歳S

【Pick Up】コラソンビート:1着

 中団から鋭く伸び、1番人気に応えました。京成杯2歳Sを牝馬が勝ったのは1998年のウメノファイバー以来25年ぶりです。同馬は翌年、オークスを制覇しました。

 父スワーヴリチャードは新種牡馬で、これが初めての重賞勝ち。新種牡馬ランキングで首位を独走し、すべての種牡馬を合わせた2歳種牡馬ランキングでも、エピファネイアから首位を奪い返しました。翌日曜日の百日草特別もアーバンシックが勝っています。2歳世代の血統登録頭数は、エピファネイアの160頭に対し、スワーヴリチャードは82頭。

 ほぼ半分です。それでいてこの成績なので、種牡馬として豊かな才能を秘めているのは間違いありません。優れた決め手を持っているので、東京コースや、阪神・京都・新潟の外回りコースなどの、末脚の威力がモノをいう舞台で良績を挙げています。来年、繁殖牝馬の数が増えるだけでなく、質も大きく上昇するはずなので、産駒の質はさらに優れたものになるはずです。

 母の父オルフェーヴルは、少ないサンプルからドゥラエレーデ、コラソンビート、ナナオと、活躍馬が目立っているので、ブルードメアサイアーとしてもこれから注目を集めそうです。



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