今週から中山、阪神、中京の開催がスタート。いよいよ、2歳新馬としては最後の開催となる。そして、この開催では2歳GIが3レース組まれており、6月からデビューした馬たちにとっての最初の大きな目標となる時期でもある。

 美浦が、栗東が、と比べられることが多いレベル論争だが、今年の2歳重賞に関しては美浦所属6勝、栗東所属5勝と星勘定ではほぼ五分といってよいだろう。今月のGIでの結果が来年のクラシックの行方を左右するだけに、2歳の総決算としては注目の12月となりそうだ。

【12月2日(土) 阪神芝2000m】

◆ギフテッドドリーム(牡、父キズナ、母ピュアアイズ、栗東・松下武士厩舎)

 半兄にダート1800mで4勝を挙げたピュアジャッジ(父ホッコータルマエ)がおり、母系には函館芝1200mで新馬勝ちし、続くラベンダー賞で2着したシルクドラグーン(父スペシャルウィーク)がいる血統。本馬は2022年北海道セレクションセール1歳にて、4700万円(税抜)で落札されている。

 夏に栗東へ入厩してゲート試験を合格。その後、牧場での調整を経て、栗東へ再入厩している。11月22日には池添謙一騎手が跨り、CWで2歳1勝クラスのスノーライトニングとの併せ馬。先行していたとはいえ、一杯に追う相手に対してこちらは余裕を持った手応えで先着。11月19日の週末にCWで時計を出していたとはいえ、6F82.1秒をマークした動きはすごく目立っていた。

【12月3日(日) 中山芝2000m】

◆ロイドール(牡、父レイデオロ、母ユイフィーユ、栗東・武幸四郎厩舎)

 母系には芝で6勝、うち3勝を新潟の直線1000mで挙げているプリンセスムーン(父アドマイヤムーン)や、2023年阪神牝馬Sを勝ったサウンドビバーチェ(父ドゥラメンテ)がいる血統。

 本馬は10月20日に栗東へ入厩。11月1日にはゲート試験を合格して、その後、本格的な追い切りをスタート。11月23日にはレースでも騎乗予定の藤岡康太騎手が跨り、CWでの追い切り。霧が濃い時間帯の追い切りだったので、道中の動きは全く確認できなかったが、時計は6F84.8秒。全体は遅めだが、最後の直線は11.9秒から11.6秒と加速できており、その動きには余裕があった。

【12月3日(日) 阪神ダート1400m】

◆モズパシュート(牡、父グランプリボス、母セイギハカツ、栗東・田中克典厩舎)

 おばには同じ2歳で京都芝1200mの新馬戦を2着に7馬身差つけて完勝したシュークリーム(父ファインニードル)がいる血統。父産駒には2021年小倉記念を勝ったモズナガレボシなどがいる。

 本馬は10月18日にゲート試験を合格し、そのまま栗東に在厩しての調整。CWと坂路を併用して、追い切り本数は十分すぎるくらいに消化してきた。「先週のCWでの3頭併せは真ん中に入れて、(レースで騎乗予定の)亀田温心騎手に跨ってもらいました。こちらが思っていた以上に動きましたし、時計も出ましたね。乗り込み量も十分ですよ」と田中克典調教師。

【12月3日(日) 中京芝1400m】

◆アルトゥーム(牡、父モーリス、母ブロンシェダーム、栗東・藤岡健一厩舎)

 祖母スリープレスナイト(父クロフネ)は2008年スプリンターズSの覇者。母系には2017年ファンタジーSを勝ったベルーガ(父キンシャサノキセキ)がいる血統でもある。

 本馬は9月27日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。10月4日にゲート試験を合格すると、リフレッシュ放牧に出て、11月7日に栗東へ再入厩。その2日後に坂路で4F53.7秒をマークして、11月22日のCWでは古馬OPのジェットモーションを追走する併せ馬で先着して見せた。「スピードタイプだけど、レース内容次第ではマイルに距離延長していきたいと思っています。ただ、スタートがめちゃくちゃ速いので、この距離はいいはず」と藤岡健一調教師。

(取材・文:井内利彰)