◆血統で振り返るジャパンC

【Pick Up】スターズオンアース:3着

 秋の始動戦として予定していた天皇賞(秋)を脚部不安で回避。今回は半年ぶりの実戦で、なおかつ、18頭立ての17番枠。条件的には厳しいものがありましたが、2着リバティアイランドに1馬身差まで迫りました。デビューから11戦し、馬券圏内から外れたことがありません。

 2013年以降、東京芝2400mで産駒が20走以上した38頭の種牡馬のなかで、ドゥラメンテは連対率31.4%で第1位の成績。ジャパンCには3頭の産駒が出走し、2、3、5着と、すべて掲示板に載りました。勝てはしませんでしたが、この条件に対する適性は特筆すべきものがあります。

 スターズオンアースの母サザンスターズは、オークス馬ソウルスターリングの半姉で、母方からも東京芝2400m向きの適性を受け継いでいます。

 体調や枠順は決してベストではありませんでしたが、そんな状況でも最強クラスに混じって3着に来るのですから、秘めた能力は素晴らしいものがあります。

 ドゥラメンテは5世代を残して早世。現1歳が最終世代です。ジャパンCだけでなく、日本ダービーやオークスといった東京芝2400mのビッグレースでは、ドゥラメンテ産駒を常にチェックすべきでしょう。

◆血統で振り返る京都2歳S

【Pick Up】シンエンペラー:1着

 凱旋門賞とガネー賞、仏ダービーを制したソットサスの全弟。なおかつ、エクリプス賞最優秀芝牝馬に選出されたシスターチャーリーの半弟にあたる超良血です。

 ソットサスが勝った凱旋門賞は不良馬場でしたが、仏ダービー(仏G1・芝2100m)を勝った際は2分02秒90というレコード勝ちを果たしています。また、シスターチャーリーはアメリカ芝路線でG1を7勝し、ビヴァリーD.S(米G1・芝9.5ハロン)では1分52秒43というアーリントンパークのトラックレコードを樹立。高速芝にも対応可能な血統です。

 父シユーニは、2020、21年の仏チャンピオンサイアーで、18、19、22年は第2位。今年も僅差の2位につけています。仏の種牡馬ランキングは、凱旋門賞の賞金が突出しているため、産駒がこのレースを勝った種牡馬がチャンピオンサイアーとなるケースが大半です。シユーニは2020年に産駒のソットサスが優勝したため独走でタイトルを獲得し、21年はドイツ繋養の種牡馬を父に持つ産駒が優勝したため、僅差で首位を守りました。チャンピオンサイアーの経験は2回だけですが、何年も前からフランスにおけるナンバーワン種牡馬です。日本においてはヴィズサクセスをはじめスプリンターが目立ちますが、短距離型の種牡馬ではなく、1600〜2000mあたりがベストです。

 シンエンペラーは凱旋門賞馬の全弟なので、距離は2400mにも対応するでしょう。ちなみに、稀代の名繁殖牝馬である母スターレッツシスターは、レースの2日前、11月23日に14歳で死亡しました。



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