【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【カーリアン】

 わが国はニジンスキー系種牡馬と相性が良く、80年代から90年代前半にかけての十数年間は、マルゼンスキー、ラッキーソブリン、ヤマニンスキー、ラシアンルーブル、ノーアテンションなどが存在感を示し、百花繚乱の趣がありました。

 ヨーロッパにおける最良のニジンスキー系種牡馬といえばカーリアン。1988年と91年の二度、英愛リーディングサイヤーの座につきました。代表産駒のジェネラス(英・愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)は90年代のイギリスを代表する名馬です。

 日本でデビューしたカーリアン産駒は大成功を収め、フサイチコンコルド、シンコウラブリイ、ビワハイジなど5頭のGI馬を含め9頭の重賞勝ち馬が誕生しました。これほどの成功を収めた海外種牡馬は他にいません。

 気性の激しさを伝えるところはありましたが、アメリカ血統だけあって軽い芝のスピード勝負を苦にせず、瞬発力も十分。母の父としてもタイキシャトルやブエナビスタなどを出して成功しました。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「この種牡馬はこの騎手が乗ったときに買え! というのはある?」

 トップクラスの種牡馬は、たいていルメール騎手と川田騎手が乗ったときの成績が優れています。要するにこのふたりは腕利きなので、実力馬の騎乗を依頼されるケースが多く、それゆえにハイレベルな実績を残しているわけです。

 実例をひとつ挙げるとすれば、芝レースのキズナ産駒にルメール騎手が乗った場合です。

 勝率42.9%、連対率61.2%、複勝率73.5%は驚異的で、単勝回収率130%、複勝回収率105%と、馬券的にも頼りになります。ルメール騎手の騎乗スタイルと、芝レースのキズナ産駒は、何かマッチするものがあるのでしょう。2023年以降、このパターンは17レースありましたが、馬券圏内を外したのはわずか2回しかありません。覚えておきたいデータです。

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