広い東京競馬場で行われる最長距離のハンデ重賞。今年の場合は、登録段階から少頭数ながらも58.5kgから最軽量49kgまで9.5kg差があって悩ましい。過去10年間で1番人気は【5-1-1-3】で3番人気以内は【7-4-6-13】と堅調傾向。トップハンデ馬は【4-3-0-13】。求められるものはスタミナと底力。特殊な条件下で行われるレースだけに「格」より長距離適性を重視したい。

 ◎テーオーロイヤルは一昨年の優勝馬。当時は条件級を勝ち上がったばかりで54kgのハンデだったが、1勝クラス平場戦から4連勝で一気に重賞ウイナーの仲間入りを果たし、天皇賞(春)では全盛期のタイトルホルダー相手に真っ向勝負を挑んで3着。その後、ややスランプのような状態になり、また骨折のために約1年間を棒に振ったが、前走のステイヤーズS2着で復活ののろしを上げた。今回はトップハンデ58.5kgがポイントになりそうだが、天皇賞(春)で58kgを克服していることから、体調さえ戻れば大きく割り引く必要はなさそうだ。

 〇サリエラは目黒記念3着馬。小柄な牝馬でなかなか順調に使い込むことができないが、その末脚は非凡。これまで7戦のキャリアで前走のエリザベス女王杯含めメンバー最速の末脚を繰り出すこと5回。直線の長い東京コースも得意としており、全3勝を東京コースで記録している。3000m級は未知数だが、エリザベス女王杯2着、有馬記念2着サラキアの全妹ならスタミナも内在させているはず。スローペースからの決め手勝負になれば侮れない。

 ▲ニシノレヴナントはグレイトフルS優勝馬。2歳時に去勢されるなど気性的に難しいところを抱える馬だが、初勝利を挙げてからは芝の長距離を使われ、大きく崩れたのは最後の直線で不利を受けた青葉賞のみ。集中力に欠けるところがあるそうだが、長く良い脚を使い、東京コースは【2-1-0-1】で、芝2400m以上は【4-0-1-1】。今回は青葉賞以来の重賞挑戦となるが、ハンデ戦だけにスタミナ比べになればあっと言わせる存在になるかもしれない。

 △ハーツイストワールは22年札幌日経OP優勝馬で、同年アルゼンチン共和国杯2着。すでに8歳馬とはいえ、しっかりと間隔を空けて使われているうえに、7歳シーズンをほぼ休養にあてているだけにキャリア20戦と使い減りしていない。東京コースは【3-6-0-3】と得意にしており、軽視はできない。

 東京コースで3勝の△ワープスピードも京都3000mで優勝経験があり、侮れない存在だ。