【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ゴーンウェスト】

 大種牡馬ミスタープロスペクターは、無数の後継種牡馬を残し、ノーザンダンサー系に対抗する大父系を築きました。ゴーンウェストはその一頭。伯父にノウンファクト、大伯父にエタン(シャーペンナップの父)を持つ良血がモノをいい、種牡馬として大成功を収め、産駒はアメリカだけでなくヨーロッパでも活躍しました。リバティアイランド、ドウデュース、タイトルホルダー、ソールオリエンスといったトップホースはこの血を抱えており、年を経るごとに血脈の重要性が増している感があります。高いスピード能力が最大の持ち味で、父系はザフォニック、イルーシヴクオリティ、スパイツタウンなどを通じて発展。わが国ではタワーオブロンドン、マテラスカイ、フィレンツェファイア、インティといった種牡馬が供用されています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「ノーザンファームが推している今年産駒デビューの新種牡馬は?」

 推す熱量は分かりませんが、単純に生産頭数で見た場合、以下の順位となります(ノーザンレーシング名義を含む)。

1位サートゥルナーリア 37頭
2位アドマイヤマーズ  22頭
3位ナダル       21頭
4位ルヴァンスレーヴ  16頭
4位フィエールマン   16頭

 産駒数が最も多いサートゥルナーリアは、エピファネイアやリオンディーズの弟で、現役時代に皐月賞とホープフルSを勝ちました。成功する可能性が高いだろうと誰もが考えるとおり、ノーザンファームは質の高い繁殖牝馬を送り込んでいます。

 注目は4位タイのフィエールマン。ノーザンファーム生産馬ではあるものの、ほかの種牡馬と違い社台スタリオンステーションではなくブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養されています。にもかかわらずこの頭数ですから、ノーザンファームによるサポートが手厚い証拠です。社台スタリオンステーションのキャパシティは限られているので、今後このようなタイプが増えてくるのではないかと思います。



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