【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆昨年は4歳馬が躍動

 中山記念を検討するポイントとして、これから新勢力となる4歳馬がどうかを考えることから始める。例えば昨年も5頭が出ていて、前走中山金杯を勝ったラーグルフが2着、秋2連勝して1月の昇級戦で2着と好走していたドーブネが3着に入っていた。8番人気と7番人気で、5頭の中では、オークス2着で秋華賞馬のスタニングローズが3番人気で期待されていたが、3番手の外で前に壁をつくれずに伸び切れず5着に終っていた。

 そして勝ったのが7歳馬ヒシイグアスで、宝塚記念2着の後、体調をくずして休んでいたが、2年前に中山記念を勝っていたリピーターで、これもこのレース好走のポイントと言える。勝ち馬から0秒2以内に5頭がひしめく大混戦のゴール前だったので、ほんの紙一重の勝負だったのだが、ペースが上がらない決め手勝負という中山内回りの1800米という特徴が良く出ていた。最終的には、1着馬をどれにするかに尽きると言える。2年前にハイペースで逃げ切って令和のツインターボと言われたパンサラッサの勝利があったが、このようなケースは稀で、今年は考えにくい。

 注目の4歳馬では、皐月賞馬で日本ダービー2着のソールオリエンスが世代上位の存在で、ここから始動して中距離のタイトルを狙っている。その年初戦の実績馬が活躍するのが多い中山記念だから、今年はこの馬を中心にする。もう一頭の4歳馬エルトンバローズは、昨年一気の4連勝で1800米の重賞を2勝しており、前走のマイルCS4着は外々を回っての0秒2差で、初の中山でもレースセンスの良さで克服してくれるとみた。

 4歳馬この2頭に対し、これを脅かす存在を考えておきたい。まず、中山記念に2度参戦していずれも勝利している8歳馬ヒシイグアスを。前走の香港Cでは鋭い伸びで日本馬最先着の3着で健在ぶりを発揮し、得意の舞台なら無視はできない。あと、前々の競馬をする伏兵も考えておきたい。それはこのレース5勝をしている横山典弘騎手のマテンロウスカイだ。早くから将来性ありと期待されていたが、気性に問題があり、去勢され少しずつ解消されていた。2走前のリステッド競争で2番手から楽に抜け出して勝ち、ようやくステップアップ出来ている。あとはベテランの手綱に期待したい。

 もうひとつの重賞阪急杯は、阪神の内回り芝1400米で、3コーナーからの下り坂にゴール前の急坂と息の入れにくいレースだ。

 ここには、距離を短くしてから3連勝と波に乗ってきた4歳馬アサカラキングがいる。ほかに逃げそうな馬がいないので、自分のリズムでスピードの持続も可能ではないかとみた。1400米に実績のあるダノンティンパニーは地方を含めて8戦6勝2着1回と底を見せていない。出遅れた前走からの巻き返しを期待したい。

「あまたいる ライバルたちに 差をつけて」



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