4月に入って新年度がスタートし、ニュースでは新入社員や入学式の話題が取り上げられるようになった。そんな中、4月5日は「デビューの日」となっている。1958年に読売ジャイアンツのミスターこと長嶋茂雄選手が開幕戦に3番サードで先発出場し、公式戦デビューを果たしたことが由来。競馬界ではひと足早く3月に騎手がデビューし、調教師が開業した。ルーキーたちの活躍を振り返る。

 今年は8人の新人騎手がデビューし、すでに5人が勝利を手にしている。一番乗りは柴田裕一郎騎手。デビュー当日の3月2日、小倉8R・4歳上1勝クラスを1番人気のアリスヴェリテで逃げ切り。所属する中竹和也厩舎の馬で、嬉しい初勝利を挙げた。

 一方でインパクトを残したのは吉村誠之助騎手だ。3月24日の阪神11R・六甲Sを所属する清水久詞厩舎のボルザコフスキーで勝ち、34戦目で待望の初V。メインレースでのJRA初勝利は、競馬学校卒業生に限ると89年の小池隆生元騎手、93年の伊藤直人元騎手、94年の幸英明騎手、97年の武幸四郎元騎手、02年の鈴木慶太騎手以来、6人目の記録だった。また、高杉吏麒騎手は3月10日の中京11R・金鯱賞で重賞初騎乗。12番人気のワイドエンペラーでの6着健闘はいいアピールになったはずだ。

 トレーナーではただ1人、勝利を挙げている高橋一哉調教師の奮闘が目立つ。昨年12月の合格から2カ月余りでの開業、14馬房でのスタートと、同時開業の他の8人に比べると大きなハンデがあったが、2週目に早くも初勝利。さらに3週目には11番人気の超伏兵で2勝目を挙げた。出走馬の多くが人気以上の着順で走っているように、厩舎力はキラリと光るものがあり、目の肥えたファンからは早くも「穴の高橋一厩舎」の声が聞かれるほど。今後も38歳の若きトレーナーのタクトに要注目だ。

 また、注目の福永祐一調教師は現在のところ未勝利となっている。ただ、8頭出走で2着3回、3着2回と「あと一歩」のレースが多いのも確か。今週末は7頭を送りこむ予定となっており、待望の白星となるか吉報を待ちたい。