メルカリは2月12日、経済産業省が募集・表彰を行う「令和2年度製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2020)」において、今年度から新設されたネットモール運営事業者部門 特別賞(審査委員会賞)を受賞したと発表した。製造・輸入事業者などと連携し、「メルカリ」の利用者へ製品安全情報を迅速に知らせるリコール品プログラムなどが評価されたとしている。

「製品安全対策優良企業表彰」は、製品安全に関する積極的な取り組みを促進し、広く社会全体に製品安全の価値を定着させるために、2007年から経済産業省が主催している表彰。製品安全に積極的に取り組んでいる事業者、各種団体をそれぞれ企業単位で広く公募し、製品そのものではなく、企業・団体全体の製品安全活動に関する取り組みについて評価を行う。

メルカリでは、カスタマーサービス、省庁との連携、AIの活用などを通じて、利用者同士が安全かつ安心に取引を行うことができる環境づくりに注力しており、今回の受賞にあたっては、次の取り組みが評価されたとしている。(取り組みの内容は2020年9月の応募時のもの)


・CEOが参加する中での出品物に関するルール検討

メルカリでは、法令に違反する商品や社会的に出品が好ましくないものが流通しないようにメルカリガイドに基づく詳細な運用および禁止出品物に関するメルカリガイドそのものの見直し等を検討する「禁止出品物・禁止行為基準策定委員会」を、メルカリジャパンCEOを委員長として2018年9月から週次で開催している。この委員会では、製品安全の観点も含めて議論を行っている。


・自動検知システムおよびカスタマーサービスによる違反商品の出品や取引の監視

メルカリは、出品の監視にあたり、出品物のタイトルや説明文などから禁止出品物に該当する恐れがあるものを検知した際にメルカリのカスタマーサービスに警告情報を表示する自動検知システムと、シフト勤務で24時間365日稼働するカスタマーサービスチームを設けている。

禁止出品物に該当する恐れのある商品が出品された場合、自動検知システムがカスタマーサービスに警告情報を発するとともに、出品物の商品一覧への表示を一旦保留する。また、当該警告を受け取ったカスタマーサービスは目視で出品物を確認し、禁止出品物に該当すると判断した場合には、お客さまの目に触れる前に可能な限り早く削除する対応を行っている。


・安全上の問題が生じる可能性があるなどして、事業者が回収、修理などを行う製品について、経済産業省からの連絡を受けた対応

メルカリは、経済産業省が主催する「製品安全の確保に向けたインターネットモール等運営事業者との連絡会合」に参加している。この連絡会合に参加する事業者として、経済産業省ウェブサイトに掲載される、安全上の問題が生じる可能性がある製品情報の更新があった際に、都度、経済産業省からの通知を受け、重大事故が生じている場合には「メルカリ」上の当該製品の出品者・購入者に注意喚起や商品の削除等を実施している。また、当該製品の取り引きを防ぐために自動検知システムへキーワードを登録して、当該製品の取り引きを防いでいる。


・製造・輸入事業者などと連携したリコール情報の提供(リコール品プログラム)

「リコール品プログラム」は、製造・輸入事業者等が日頃発信するリコール等に関する情報を、当該商品を所有する「メルカリ」の利用者(当該商品の出品者・購入者)にピンポイントで届けるプログラム。利用者を特定して情報を届けることで、回収率が上がり事故防止に繋がるなど、製造・輸入事業者等の製品安全にかかる取り組みに貢献できると考えている。

具体的には、製造・輸入事業者等から以下の要請が行われた商品の情報を、出品者・購入者に知らせる。

・製造・流通および販売の停止、流通および販売段階からの回収
・消費者の保有する製品の交換・改修(点検・修理・部品の交換等)または引き取り
・消費者に対するリスクについての適切な情報提供
・類似の製品事故等の未然防止のために必要な使用上の注意等の情報提供を含む消費者への注意喚起



メルカリは今後もカスタマーサービス体制や、AI技術および自動システムによる違反商品の出品や取引の検知、一次流通事業者、権利者、政府や自治体等の公共機関といったステークホルダーとの連携を強化し、誰もが安心して参加できる、透明性の高いマーケットプレイスを目指して、利用者が安全に取引できる環境を創っていく考えを示した。