越境EC事業や中古ブランド品の買い取り販売などを行うBEENOS(ビーノス)の2020年10―12月期(第1四半期)におけるEコマース事業の流通総額は、前年同期比35.9%増の151億円だった。越境EC支援サービスを通したグローバルコマース流通総額は、同44.7%増の89億2900万円。コロナ禍で巣ごもり需要が拡大する米国向けを中心に、越境EC取引の拡大が継続している。

直井聖太CEOは、「グローバルコマース事業では米国向けの伸びが顕著だった。コロナ禍での巣ごもり需要が依然強い状況だ。提携している『メルカリ』さんは米国でも認知度が高く、その影響もあった。特にエンタメ・ホビー関連商品を求めるユーザーの利用が伸びた」と話す。

EC事業者が手軽に越境ECに対応できる、購入代行サービス「Buyee(バイイー)」や、海外転送サービス「「転送コム」が好調だ。EC事業者が自社ECサイト上に海外専用カートを簡易に設置できる「Buyee Connect(バイイー・コネクト)」の提供も開始し、引き合いが増えている。

直井CEOは「コロナ禍に越境ECに取り組み始めた企業の販売が続々と開始されている。当社でもロコンドさんに導入していただいた自社ECサイトに海外専用カートを設置できる『Buyee Connect』や、エンタメ業界向けに国内外向けのECサイトを構築できる『Groobee(グルービー)』をリリースし、越境ECのハードルを下げている」と紹介した。

さらに直井CEOは、「コロナ禍で越境ECのニーズが高まっている今が、新規参入のラストチャンスと言える。リアル向けの施策が打てない今こそ、ECや海外向けの手を打つべき。当社では既存のECサイトを越境EC対応するサービスから海外ECモールへの出店、物流、マーケティングまで一気通貫で支援できるサービスを用意している。越境ECをやりたいと思ったら声をかけてほしい」と話した。

グローバルコマース事業以外のEC事業では、中古ブランド品の買い取り販売サービス「ブランディア」の流通総額は同9.8%減の28億4000万円、エンタメのEC支援事業の流通総額は同85.7%増の33億4700万円だった。
 
2021年9月期のEC事業の流通総額は、前期比10.2%増の552億円を計画している。