アパレル・雑貨などの販売を手掛ける、イオングループのコックスは、2021年2月期のEC売上高が前期比80%増の30億6300万円となるなど、好調に成長を続けている。サイト刷新などのデジタル投資を行ったことも成長の要因になったという。同社サイトでは、2021年2月期中に販売を開始した、多種多様なマスクが好評だ。100万円を超える高額マスクについては、話題性の高さから、YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)も購入に至ったという。

同社のEC事業では、自社ECサイトの売上高が特に好調だ。自社ECサイトの売上高は、前期比で386・5%増となったという。2020年10月には、自社ECサイト「TOKYO DESIGN CHANNEL」をリニューアルオープンした。リニューアル後は、シーズンごとに定期更新する、商品の特集ページが顧客から好評だという。


「TOKYO DESIGN CHANNEL」のトップページ

2021年2月期はデジタル投資を積極的に行ったという。2022年2月期以降についても、「自社ECサイトの利便性の向上などを図っていく」(宮野敦デジタル推進統括部長兼運営部長)と言う。「店舗投資からデジタル投資へとシフトしていくことを通して、DX推進に注力していく」(同)としている。

同サイトでは、日用雑貨やアウトドア関連商品の他、家電などのヘルス・ウェルネス商品の人気が高いという。マスクブランド「Mask.com」が特に人気。2021年2月期はマスク販売の後押しもあり、新規会員数が前期比78・2%増となった。


マスク専門店「マスクドットコム」の実店舗

2020年11月からは、1枚110万円のマスクの販売をECサイトで開始した。ダイヤモンドなどがあしらわれた110万円のマスクが、これまでに計2枚売れたという。東京・八重洲にある実店舗では実物を確認できる。注文・決済はECサイトを通して行う仕組みだ。

日本産あやこ真珠で作られた110万円のマスクは、ヒカキンが、動画の企画の中で購入したことでも話題となった。ヒカキンは、東京・八重洲にある「マスクドットコム」の実店舗を訪れたという。同社の販促企画ではなく、ヒカキンが「マスクドットコム」の存在を偶然知り購入に至ったのだとしている。


1枚税込110万円のマスク

こうした高級マスクを発売した背景には、「話題づくり」の狙いがあったという。実際に同ブランドの口コミは、メディアやSNSなどを通して広まってきているようだ。

コロナ禍で実店舗への来店が制限されることが増えた。そんな中、同社では、ショッピングを楽しんでもらえるよう施策を次々と打ち出している。


「STAFF STYLING」のコーディネートの一例

2020年5月からはインスタライブを開始。2021年3月には、同社初のライブコマースも行った。

2021年5月には、同社の店舗スタッフがファッションアドバイザーとして、自社サイトの中でコーディネート提案を行うサービス「STAFF STYLING」の提供も開始している。


「TOKYO DESIGN CHANNEL」
https://tokyodesignchannel.com/