日本郵便は7月27日、マンションのオートロックエントランス向けスマートロック「bitlock GATE」を展開するビットキーとともに、東京都内のオートロックマンションに配達されるゆうパックを対象とした置き配の実証実験を開始した。オートロックエントランスのドアと連携した「bitlock GATE」顔認証を用い、ニーズの高まる玄関前への「置き配」拡大の可能性を検討し、宅配便の個数増加に伴う課題の解決を支援する。

【<画像4点>顔認証によるオートロック解除の様子】

デジタルコネクトプラットフォーム「bitkey platform」の認証技術を強みとするビットキーは、電子制御ドア向けのスマートロック「bitlock GATE」を展開。スマートフォンアプリから扉の鍵を開閉できる「bitlock GATE」では、「人・時間・回数」などの制限付きデジタルキーを発行でき、居住者が不在の場合でも、配達員や家事代行スタッフなどがスマホでオートロックのエントランスの鍵を開けることができる。


顔認証によるオートロック解除のイメージ

日本郵便とビットキーが開始した実証実験では、東京都世田谷区のオートロックマンションにオートロックエントランスのドアと連携した「bitlock GATE」と、顔認証を可能にする「bitlock GATE」と連携したタブレット端末を設置。事前に申し込みをした対象者の自宅宛にゆうパックの配達がある場合、配達員が事前に登録した顔認証により共有部のオートロックを解錠。専有部玄関でインターホンを鳴らし、不在時は玄関前に「置き配」、在宅時は対象者の希望に応じて手渡しか「置き配」を行い、再配達率や配達時間、対象者の満足度などを検証する。

昨今、ECの急激な利用増加に伴い宅配便の取り扱い個数が増加しており、配達員への業務負荷増大などにつながる高い再配達率が社会問題の1つとなっている。この課題を解決する手段として、従来主流であった「宅配ボックス」「コンビニ受け取り」に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うライフスタイルの変化により、新たな選択肢として玄関前への「置き配」のニーズが高まっているとし、その拡大の可能性を検討するため本実験に至ったとしている。

本実験の期間は8月20日までで、これを通じて得た課題をもとに2021年秋頃にも実験の実施を予定している。日本郵便、ビットキーの両社は、実験における検証を通じ、引き続き顧客へのサービス向上に向けた取り組みを進めていく考えを示した。