ノインは9月16日、データ・ワンとデータライセンス契約を締結し、ノインが有する化粧品EC購買情報を活用したデジタルマーケティング分野における業務提携を開始した。消費者の購買体験の向上、メーカーのデジタルマーケティングの高効率化を目的に、化粧品EC購買情報を活用する。

ノインは国内最大級の化粧品オンラインプラットフォームを運営。約800ブランド、1万8000SKUの商品情報、販売データを保有しており、2017年10月のリリース以降250万ダウンロードを突破している。化粧品業界は、実際に試さなければ判断がしにくい商品の特性等を背景に長らく対面販売が主流だったが、コロナ禍を契機にEC化率は徐々に上昇しており、業界のデジタルシフトを後押しするべく、データを活用したメーカーへのオンライン上での販売支援事業や、ライブコマース、コミュニティー施策等を進めている。

一方、データ・ワンは、「毎日のお買い物から1 to 1でフィットする広告」を提供する事をミッションに、ファミリーマートの購買データおよびNTTドコモが保有する顧客情報を用いて、メーカーのデジタルマーケティング活動の高効率化を支援している。また、小売・EC事業者にとっても新たな収益源の獲得およびDXを支援するべく、データアライアンスの構築を目指している。

米国をはじめ世界的に小売・EC事業者の広告事業への参入が加速する中、日本国内においても購買情報をはじめとするデータ利活用は更に加速している。一方で、日本における従来のデジタル広告は認知獲得が主目的であり、リアル店舗およびECサイトにおける購買実績のトラッキングと効果検証は限定的なものだった。

こうした背景を踏まえ、両社は業務提携し、化粧品EC購買情報を用いたデジタルマーケティングソリューションの提供を開始した。ノインのオンライン購買情報をデータ・ワンへ連携し、購買効果検証を可能とする広告商品の開発、およびオンラインならびにオフラインの購買情報を用いたデジタル広告配信を行う。これにより訴求商品の売上増加、およびノインECサイトへの送客と、オンラインならびにオフラインでの購買効果検証を可能にする。エンドユーザーに対しては、過去の購買実績に基づき、興味・関心に沿った最適な情報を提供する事で新たな購買体験を、またメーカーにとっては、消費者と企業広告の新たな関係の創出を提供するとしている。

【ノインとデータ・ワンの取り組み内容】


両社は今後、オンライン、オフラインにおける購買データをかけ合わせた形でのデジタルマーケティング手法の開拓、メーカーの販売支援、デジタルマーケティング施策の可視化、および高効率化を進めていくとしている。また、データ・ワンは、コンビニエンスストア・化粧品EC分野でのデータアライアンス構築にとどまらず、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター等の小売事業者や、小売以外の他業態とのアライアンス構築を進めていく考えを示した。