ZOZOは10月25日、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」と出店ブランドの実店舗をつなぐOMOプラットフォーム「ZOZOMO(ゾゾモ)」を提供すると発表した。サービスは11月1日から提供を開始する。「ZOZOMO」では、①「ZOZOTOWN」上での「ブランド実店舗の在庫確認・在庫取り置き」②ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS(ファーンズ)」③ブランド自社ECとZOZOTOWNの在庫シェアリング「Fulfillment by ZOZO(フルフィルメント バイ ゾゾ)」――の3サービスを提供する。

「ZOZOMO」で提供する「ZOZOTOWN」上での「ブランド実店舗の在庫確認・在庫取り置き」サービスは、ブランドが「ZOZOTOWN」に来たユーザーに実店舗の在庫情報を知らせることができ、実店舗への送客や実店舗における別商品とのあわせ買いが期待できる。ファッション領域で実店舗の在庫取り置き機能を用いてECモールから様々な商業施設や直営の実店舗へ送客を行うサービスは、「ZOZOTOWN」と同等規模のECモールでは国内初となる画期的な取り組みだという。


「ブランド実店舗の在庫確認・在庫取り置き」サービスの利用イメージ

11月1日から、「ZOZOTOWN」上で、ユナイテッドアローズやシップス、F・O・インターナショナルなど、大手セレクトショップをはじめとした複数ブランドの実店舗の在庫確認が可能となる。今後、対応ブランド・ショップ数は、順次拡大していく予定。実店舗の在庫確認機能に対応したブランドから、在庫取り置き機能への対応も順次進めていく考えだ。


「FAANS」でオンライン接客を支援
ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」の提供も開始する。「FAANS」は、ECで買い物を楽しむ顧客とショップスタッフの新たな接点を創出し、ショップスタッフの効率的な販売をサポートするショップスタッフ専用ツール。「ZOZOTOWN」が持つECでの販売ノウハウと、ショップスタッフが持つ実店舗での販売ノウハウを掛け合わせ、オンラインとオフラインをシームレスにつなぐ新たな販売方法を実現する。


ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」の機能イメージ

ローンチ時の「FAANS」では、「ZOZOTOWN」上で実店舗の在庫取り置きを希望した顧客への対応を、ショップスタッフが「FAANS」上の簡単操作で完結できる機能を提供する。この機能により、ショップスタッフは店舗での接客の隙間時間に、スムーズに在庫取り置きの対応をすることが可能になる。

今回導入した機能を第1弾として、今後も「FAANS」を通じた「コーディネート投稿機能」や、投稿コーディネート経由の売り上げを可視化する「成果確認機能」の正式リリースを予定しており、さらに「LIVE配信やオンライン接客機能」などの提供についても検討中だというす。

「Fulfillment by ZOZO」は2019年5月から提供している、「ZOZOTOWN」の在庫とブランド自社ECの在庫を一元管理することで、各チャネルにおける商品欠品による販売機会の損失を最小化するサービス。物流拠点「ZOZOBASE」がブランド自社ECの物流機能も担うため、ブランドは倉庫拡張に伴う設備投資や人件費、人員の採用・在庫保管料のコストがかからない。


「Fulfillment by ZOZO」で機会損失を防ぐ

「Fulfillment by ZOZO」は、MARK STYLERやF・O・インターナショナルなどの多数ブランドが利用しており、「ZOZOTOWN」と自社ECの両軸で効率的な販売が行えることに加え、「ZOZOBASE」による物流の安定稼働についても評価されている。


「買う」以外のトラフィックを増やすのが狙い
ZOZOはZOZOTOWN事業をさらに成長させていくための基本戦略として、「『買う』以外のトラフィックを増やす」ことを戦略の一つに掲げている。「ZOZOMO」の各サービスを通じ、”ファッションを「買う」ならZOZO”から、”ファッションの「こと」ならZOZO”を目指し、より多くの顧客に「ZOZOTOWN」を利用してもらうとともに、「ZOZOTOWN」とブランド実店舗をつなぐことで、アフターコロナを見据えたファッション業界を積極的に支援していく考えだ。


ZOZOMOが提供する販売の仕組み

ユナイテッドアローズ DX推進センター デジタルマーケティング部 部長 横田健一郎氏は、「現在、ZOZOTOWN上において、毎月数百万のセッションによって、お客様と当社商品との接点を築いていただいております。今回の在庫確認・在庫取り置きサービスをきっかけに生まれる実店舗での『ヒト・モノ・ウツワ』を通じたお客様の体験が、相互のさらなるファンづくりにつながることと期待しています」とコメントしている。

シップスの営業推進本部 本部長 大塚祐史氏は、「自社サイトでも同サービスを行っておりますが、自社サイトのお客様に限らず、ZOZO様をご利用いただくお客様にも弊社店舗を便利にご利用いただき、より良いお買い物体験をしていただけたらという気持ちで参加させていただきました。こういったサービスは、独自性というより、色々な場面において利用出来た方がお客様はきっと便利なはずです。ECモールとしてOMOを推進されるZOZO様に賛同致します」とコメントしている・

F・O・インターナショナルは、「お客様の多岐にわたる購買場所や時期、また情報収集方法に対して本サービスでのお取組みをさせていただくことで、少しでも多くのご要望に応えられるようになればと感じております。ECとリアル店舗を、その時々によって使い分けていただける事に期待しております」とコメントしている。