「Cohesity Cloud Services」は、企業のデータをクラウド上で管理・運用するためのデータプラットフォーム。データのバックアップやリカバリ、災害復旧、分析などを統合したサービスとなっている。
伊藤氏によると、日本企業特有のデータ管理の課題として、「データ管理のサイロ化」と「ランサムウェアの攻撃の増加」があるとしている。

▲新データソリューションについて説明する伊藤俊明氏
膨大なデータを扱う企業は、「管理しているデータがどこに保存してあるかわからない」「保存したデータが整理されず煩雑になっている」「データサーバーが乱立している」「管理できないデータが乱立している」といったサイロ化の課題を抱えるケースが多いという。
ランサムウェアの攻撃に関しては、医療系のサービスを提供する企業からの同社への問い合わせが増えているという。近年のランサムウェア攻撃の特徴として、データを暗号化して身代金を要求する手口から、①データの暗号化 ②データの略取 ③バックアップデータの破壊 ④「取引先企業にDDOS攻撃(大量のアクセスでサイトをダウンさせる攻撃)をかける」という強迫――の4つを一度に実施する手口へと変化しているという。悪質性と脅威が増しているとしている。
「Cohesity Cloud Services」では、企業のデータをシンプルかつ統一的にバックアップする機能を搭載している。保存したデータをネットワークから隔離し、定期的にバージョンアップする機能も備えており、外部からのアクセスに対して十分なセキュリティーを保持している。企業の内部の人間が誤ってデータを消去してしまった場合でも、長期的にバックアップデータを保持することによって、いつでも復旧が可能だとしている。データをシンプルに保存できることから、データ保存・データセキュリティーに関する運用コストも軽減できるとしている。
Cohesityは2019年、米国の独立系調査会社Forrester Researchが選ぶ「Data Resiliency Solutions(データ耐障害性ソリューション)」の「リーダー」に選ばれたという。「リーダー」には対象企業10社から3社が選ばれたとしている。