東京都医師会理事で「鳥居内科クリニック」院長の鳥居明氏が9月19日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。発熱した場合の対処法について語った。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

感染者は減少しているが、まだ油断はできない 〜感染対策はきっちりと守る

新行市佳アナウンサー)新型コロナウイルスの第7波と言われている現状については、どうご覧になっていますか?

鳥居)やっとピークを越えて、少しずつ下がってきている感じですね。しかし、まだまだ油断はできません。昔からよく「ハンマーアンドダンス」と言われますが、「規制を厳しくすると一時的に下がり、また緩めると上がる」ということの繰り返しです。感染者数は減ってきていますが、油断せず、感染対策をきっちりと守ってください。

37.5度以上の熱が出たら医療機関へ

新行)新型コロナウイルス感染症の症状も変わってきています。新型コロナに感染しても「初期症状が風邪の症状と同じだ」と言われていますが、改めて、「風邪の症状」とはどんなものを指すのか教えていただけますか?

鳥居)デルタ株のときは咳など、呼吸器の奥の方から出る症状が中心でしたが、オミクロン株になってからは喉の痛みや鼻水など、上気道の症状が多く、風邪と区別がつきにくいです。熱が出るという大きな特徴もありますが、熱の出ない方もいらっしゃいますし、無症状の方もいらっしゃいます。

新行)そのような症状が現れると、「風邪かな、コロナかな」と悩むことになると思うのですが、どう判断したらいいでしょうか?

鳥居)そこは我々でも区別がつかないことがあります。目安としては、37.5度以上の熱があったら、医療機関を受診した方がいいと思います。

20歳〜40歳代で基礎疾患のない人は抗原検査を自分で行い、陽性者はセンターへ登録する

新行)「新型コロナかも」と思ったときに、自分の「かかりつけ医」に連絡するのが、最初のステップになりますか?

鳥居)かかれる場合は、それがいいと思います。ただ、ピークのときは医療施設がひっ迫していました。20歳〜40歳代で基礎疾患のない方は、重症化する可能性が低いので、その場合はご自分で抗原検査をしていただく。そして陽性者はセンターへ登録するというやり方を進めています。

新行)20歳〜40歳代で基礎疾患のない方は。

鳥居)自治体によってもかなり違いますが、重症になりやすい人たちが医療を受けられるような工夫が必要です。

鳥居明氏、新行市佳アナウンサー

抗原検査キットの入手方法 〜自治体へ連絡すれば送ってもらえる

新行)抗原検査キットについて、具体的な入手方法を教えてください。

鳥居)一時期は検査キットが不足していましたが、いまは薬局で購入できます。ただ、研究用と医療用がありますので注意してください。

新行)研究用と医療用があるのですね。

鳥居)研究用は精度が充分ではないので、必ず箱に「体外診断用医薬品」と書いてある医療用のものを使ってください。

新行)「体外診断用医薬品」と書いてある医療用のものを。

鳥居)薬局以外では、各自治体へ連絡すると送ってくれます。東京都ですと、有症状の方には翌日くらいに届きますし、無症状の方でも2〜3日で届きます。自治体のホームページを見ていただくと、入手方法が出ていますので、ご利用いただければと思います。

自宅療養時に症状が悪化した場合は「発熱相談センター」か「♯7119」に連絡する

新行)自分で検査して陽性になった場合、かかりつけ医の先生に連絡します。そこからもし調子が悪くなってしまった場合や、変化があった場合も、かかりつけ医の先生に連絡すればいいのでしょうか?

鳥居)連絡が取れればいいのですが、かかりつけ医がいる方であれば、かかりつけ医です。しかし、ピークの際にはそれも難しい状態になってしまいます。その場合には、「発熱相談センター」が各自治体にありますので、そこに連絡していただき、指示に従ってください。

新行)発熱相談センターに連絡する。

鳥居)具合が悪くなれば救急車を呼ぶのですが、それも難しいときは、「♯7119(救急安心センター事業)」という電話番号があります。ここに連絡すれば相談に乗ってもらえます。「発熱相談センター」や「♯7119」をご利用いただければと思います。