数量政策学者の高橋洋一と、東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠が8月31日(水)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。ロシアが9月1日から北方領土などで行う軍事演習について、両氏がそれぞれの立場から、演習の規模や目的、参加国から見えてくる思惑を語った。

数量政策学者・高橋洋一、東京大学先端科学技術研究センター専任講師・小泉悠

小泉によると、約5万人で行われる今回の演習は、前回2018年が30万人規模で行われたことを考えると規模が小さくなっている。参加国については、中国、ベラルーシのほか、ロシアとの関係を断ち切っていないラオス、アルジェリアなどが挙げられるという。とはいえ、中国の人民解放軍とベラルーシ以外は、部隊を送れる国力のある国は多くなく、武官が参加するにとどまるのではないかと見ている、と小泉は解説した。

注目すべきはインド。インドは日本、アメリカ、オーストラリアの4か国による安全保障や経済を協議する枠組み「クアッド」(QUAD)に参加していることから、日本ではインドの参加中止が報じられたが、高橋が「インドはロシアへの武器依存度が大きいため、軍事演習に参加する可能性はある」と指摘。続けて小泉は「インドがクアッドに加わったのは、この枠組みがNATOのように強くはっきりした同盟ではなく、安全保障だというのが理由。中国やロシアに真正面から敵対するのではなく、インド太平洋ではこうしたソフトな抑止がうまくいくのではないか」と指摘した。