キャスター・小倉智昭氏が8月31日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。2030年冬季五輪の札幌誘致への、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件の影響についてコメントした。

東京五輪・パラリンピック組織委の理事会に臨む高橋治之元理事(右)。左は森喜朗元会長=2017年2月、東京都港区 写真提供:共同通信社

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は8月30日の定例会見で東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の元理事が逮捕された汚職事件について「オリンピック・パラリンピック全体に対するイメージが損なわれてしまった」と述べた。またJOCは札幌市と共に2030年の東京オリンピック・パラリンピックの招致を目指しており、山下会長は「組織運営の在り方を検証し札幌市と共に透明性・公正性の確保に向けて、具体的に何ができるか検討していきたい」と語った。

小倉)本当にAOKIをめぐるお金の動きがどうなっているのか、私たちにはわかりません。ただJOCが力を持っていることは確かですし、スポンサー企業が「なんとかオリンピックのマークを付けたい」ということになれば、そういうことがあり得るのかな……。嫌だなと思いますよね。今回のことが2030年の札幌オリンピックの誘致には当然影響すると思います。9月、秋元市長がIOCの本部でバッハ会長と会談をするそうですけども、このことが問題になって日本は不利だとも言われています。どうなのでしょう。

増山さやかアナウンサー)いい印象は残さないでしょうから。

小倉)札幌は2回目ですよね。日本は長野と東京でもオリンピックを開催しているから、今まで4回オリンピックをやっているのですが、札幌では会場をコンパクトにできるし、しかも今回は「長野の競技場も使おう」ということで、なるべく従来の競技場を活かしたいいオリンピックになると思うのです。ただ、そういうことに汚職事件がまとわりついてくると嫌だなと思いますし、札幌の人も諸手を挙げて誘致賛成じゃないのですよね。

増山)反対の方もけっこういらっしゃる。

小倉)賛成がやっと5割を上回る程度。調べ方によっては5割を下回るアンケートも出ています。「開催地の市民がどう思っているか」ということは開催地の決定に対して非常に大きな意味を持つので、札幌の人たちの盛り上がりがどうなのか、その辺りも気になるところです。

札幌以外の候補地はまずバンクーバー。最近(2010年に)やりましたね。私も行きました。それからアメリカのソルトレークシティ。ここも(2002年に)やりましたね。そしてウクライナのリビウ。ここは検討中と言われていますが、ウクライナが戦争の最中にあってオリンピックがどの程度できるのか。できれば平和が戻ってここでオリンピックをやるということが、平和の祭典にとってプラスになるかもしれませんが、どうなるでしょう。

増山)小倉さんはオリンピックをたくさん取材されていて、オリンピックが大好きでいらっしゃるから、いろいろと気になるところは多いですよね。

小倉)次の冬のオリンピックは、ミラノとコルティーナ・ダンペッツォでやるので、『ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック』と言われているのですが、ミラノとコルティーナ・ダンペッツォは離れているのですよ。コルティーナ・ダンペッツォは雪の多い山岳地帯で、かつての(1956年)『コルチナ・ダンペッツオオリンピック』で猪谷千春さんが日本で初めてメダルを獲りました。スラロームで2位になって銀メダルを獲ったという懐かしい場所でもあります。おそらく場所的にもいいオリンピックになるだろうと思うのですよね。そして2030年の札幌がどうなるのか、非常に興味があります。

増山)小倉さんは来て欲しいですか?

小倉)できれば来て欲しい。僕は東京オリンピックがあんな形でもやれてよかったと思います。ただ、残念なのは無観客だったことです。無観客だったので子供たちがせっかくのオリンピックを目の当たりにできなかった。

増山)ちょっとこれは残念でしたね。

小倉)僕は高校2年のときに東京オリンピックを見ていました。アナウンサーになりたての頃、仕事じゃなくて会社を休んで札幌オリンピックを見に行っていました。長野オリンピックも行きましたし、この前の東京オリンピックも取材をさせてもらって、やはりできればこれだけの国際的なスポーツイベントを子供たちに見せたいという思いはあるのですよ。やって欲しいなと思いますが、どうでしょうか。うまくいくといいなと思います。