ジャーナリストの須田慎一郎が10月3日(月)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。先月30日(金)に初会合が行われた「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」に言及。「NATO基準を導入し、防衛予算が増えたように見せかけるための、政府の出来レース」だと指摘した。

2022年9月30日、会議のまとめを行う岸田総理〜出典:首相官邸HPより
(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202209/30bouei.html)

先月30日に初会合が行われた「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」は、防衛力の抜本的強化に向け、自衛隊の装備のあり方や予算規模、防衛費の財源などについて議論する会合。政府からは、岸田総理大臣や林外務大臣、鈴木財務大臣らが参加した。

会議では、政府の掲げる「5年以内に防衛費GDP比2%への増額」についても議論されるが、須田は、この会議における防衛予算の議論について、「政府による出来レース」だと一刀両断した。

現在政府では、海上保安庁の国境警備費用や、厚生労働省の予算である自衛隊員の年金などの防衛関連費を合算して、新しい防衛予算の枠組みを作る「NATO基準」の導入が検討されているが、須田は「岸田総理は7月の参院選の時点で、NATO基準の導入を検討していたはず」と指摘。

そのうえで「NATO基準で様々な予算を集めてくると、現状でもGDP比は1.4%になり、1%を超えてくる。そうなると政府目標の2%までは0.6%しか増額できない。つまり、NATO基準を導入すれば、実際は防衛予算を増額していないのに、増額したように見せかけることが出来る。財務省の影響力が透けて見える」と話した。

須田はさらに「このNATO基準の導入を政府が打ち出すと、防衛費2%増額を目指している議員らから批判が出てくる可能性がある。だから、有識者会議でワンクッションを置いて、会議からNATO基準の話が出てきたように装うのではないか。7月から導入を検討していたのなら、これはまさに出来レースだ」と語った。