キャスターの辛坊治郎が11月30日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。アメリカのニクソン政権(共和党)の大統領首席補佐官(国家安全保障問題担当)や国務長官を務めたノーベル平和賞受賞者、ヘンリー・キッシンジャー氏が29日、100歳で死去したことを伝えるニュースに触れ、「優れた外交官だった」と追悼した。

元米国務長官でノーベル平和賞受賞の国際政治学者、ヘンリー・A・キッシンジャー博士が岡山市の岡山大学で「提言!2009 岡山から世界へ〜危機をチャンスにするために」をテーマに特別講演を行った。 =2009年04月20日午前 写真提供:産経新聞社

元米国務長官でノーベル平和賞受賞の国際政治学者、ヘンリー・A・キッシンジャー博士が岡山市の岡山大学で「提言!2009 岡山から世界へ〜危機をチャンスにするために」をテーマに特別講演を行った。 =2009年04月20日午前 写真提供:産経新聞社

米中関係の正常化やベトナム戦争終結に貢献したアメリカのヘンリー・キッシンジャー元国務長官が29日、コネティカット州の自宅で亡くなった。100歳だった。

辛坊)最近の若い人は「誰?」と思うかもしれませんが、ヘンリー・キッシンジャー氏が優れた外交官だったことは間違いないです。

中国に関していうと、第2次大戦後の国連議席は長く中華民国、今でいう自由主義陣営の台湾が持っていました。一方の大陸には広大な面積を有する中華人民共和国がありましたが、中国共産党が支配しているため、アメリカからすると存在しないことになっていました。このようにアメリカが中国共産党と国交を結ぶなどということは誰もが考えもしなかった時代に、キッシンジャー氏は中国へ行き、話をまとめてしまいました。当時、何も知らなかった日本政府の慌てぶりは目を覆わんばかりでした。

実はその後、アメリカと中国の国交回復にはずいぶん時間がかかりました。日本は、このアメリカによる頭越し外交でキッシンジャー氏に先を越されてしまったため、すごく焦った感じです。アメリカより先に日本が中国と国交を回復しているはずなのですが、そのときの曖昧な決着が現在の尖閣問題をはじめとする日中間のさまざまな問題を引き起こしています。そのことを考えると、引き金を引いたのはキッシンジャー氏だといえます。