【新華社合肥6月12日】中国安徽省黄山市黄山区新明郷にある猴坑村は、中国十大銘茶の一つである緑茶「太平猴魁(こうかい)」の主産地として知られる。太平猴魁の製茶技術は2008年に第2次国家級無形文化遺産に登録された。
正統派の太平猴魁を作るには、手作業による炒りや理条(茶葉をまっすぐにする作業)、整形など10以上の工程を経る必要があり、温度や湿度、取り扱いに非常に高い条件が求められる。
国家級無形文化遺産「太平猴魁製造技術」の伝承者である方継凡(ほう・けいはん)さんは「殺青(さっせい、熱を加えて発酵を止める)が最も大切。口が平らで深底の鉄鍋を使い、鍋の温度を160度前後に保ち、茶葉を約50グラムずつ入れて手で優しく返しながら炒り、茶葉の変化を感じ取る」と語った。 茶農家が手摘みした新鮮な葉っぱから、茶杯(中国茶用の湯飲み)の中で魅力的な香りを放つお茶まで、黄山市で生産される茶葉は世界中の愛好家に支持されており、今年第1四半期(1〜3月)の茶葉輸出量は前年同期比19.8%増の1万5千トンに達した。日本市場向けの緑茶と紅茶の輸出も大きく増えている。
同市では、茶葉をお茶として味わうだけでなく、それ以外の楽しみ方も人気を集めている。
市内の徳茗舎茶芸職業訓練学校の汪蓀(おう・そん)校長は「カクテルにヒントを得て、地元の食材や果物、中医薬などを茶と組み合わせ、若者好みの風味豊かな茶飲料作りに取り組んでいる」と紹介。新たな喫茶のトレンドに合わせて、シェーカーやトーチなどの調合器具を使って、茶と果物や中医薬、酒粕、氷などを十分に調和させ、さまざまな風味や口当たり、見た目を持つ製品を生み出したと語った。
これらの特別な「カクテル茶」は今、「90後」(1990年代生まれ)や「00後」(2000年代生まれ)を中心とする消費者の反響を呼び、技術を学びにやってくる人が後を絶たないという。(記者/周牧)


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