核融合スタートアップのヘリカルフュージョン(東京都千代田区)は10日、レオス・キャピタルワークスの藤野英人会長兼社長らから6500万円の資金調達を実施したと発表した。日本マイクロソフト元社長の成毛眞氏やソニーグループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「ソニーイノベーションファンド」などが出資した。同社の資金調達は初めて。磁場閉じ込め方式の一つであるヘリカル方式の核融合炉の社会実装を目指す。

ヘリカルフュージョンは、自然科学研究機構核融合科学研究所(岐阜県土岐市)の研究者が中心になって創業した。同研究所で研究してきた知見をベースに個別機器の開発を進める。2040年ごろに10万キロワット級の核融合炉で発電することを目指す。現在は不純物を排出する「ダイバータ」や磁場を発生させる「超伝導マグネット」、熱を取り出す「ブランケット」など、部品の開発を進める。

ヘリカル方式はねじれたコイルを使い、プラズマを閉じ込める。国際プロジェクト「イーター」で採用されるトカマク方式に比べると、コイルの製造の難易度が高い。一方で運転時に電流を流す必要がなく、長時間の運転に向く。