SUBARU(スバル)は2018年3月に、同社初となる排気量2400cc新型エンジンの量産を始める。18年に北米に初投入する3列シートの大型スポーツ多目的車(SUV)「ASCENT(アセント)」に搭載する。新型エンジンはターボチャージャー(過給器)付きとし、高い走行性能と燃費性能を両立。スバルの世界販売の6割を占め、燃費規制の厳しい米国市場での販売増を確実にする。

 新型エンジンは群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)で基幹部品を生産し、アセントを生産予定の米国工場(インディアナ州)で組み立てる。18年3月に生産を立ち上げ、最初の1年間は7万基前後を生産する計画。大泉工場で生産準備を進めているほか、米国工場ではエンジンの組み立てラインを増設した。

 新型エンジンは排気量2400ccの4気筒水平対向直噴ターボエンジン。エンジンと過給器を組み合わせて排気量を小さくしつつ出力を維持する。14年に生産を終了したアセントの先代モデルに相当する北米専用SUV「トライベッカ」は過給器のない同3600cc6気筒水平対向エンジンを搭載していた。

 アセントは3列シート、7人乗りの大型SUVで北米でのみ販売する戦略車。スバルにとって最大サイズの新規車種になる。月販約5000台を計画している。

 米国では乗用車からSUVを含む小型トラックに人気が移行している。特にファミリー層を中心に3列シートの大型SUVの需要が拡大している。アセントの競合車にトヨタ自動車の「ハイランダー」、ホンダの「パイロット」、日産自動車の「パスファインダー」がある。

 スバルは16年に米国販売が9年連続で前年超えを達成した。新型エンジンを搭載した大型SUVの投入により新たな顧客層を獲得し、スバル車のブランド力向上につなげる。

【ファシリテーターのコメント】
新型エンジンに驚きはないが、「アセント」は今後、スバルが北米市場でプレゼンスを高めていく重要な戦略車と思っているので、エンジンの出来も含め要注目です。
明 豊