新規参入が相次ぎ、利用者獲得に向け還元祭を繰り広げるスマートフォン決済市場。そんな中、フリーマーケットアプリケーション(応用ソフト)最大手のメルカリが手がけるスマホ決済サービス「メルペイ」の登録者数が、6月に200万人を突破した。フリマアプリとの連携を軸に着実に利用者を伸ばしている。

 「他社の決済サービスはウォレットに入金するためにクレジットカードなどとの連携が必要だが、メルペイはフリマアプリを通じて入金できる」。メルカリの長沢啓執行役員最高財務責任者(CFO)はサービスの優位性についてこう強調する。

 他社サービスは利用する際にアプリをダウンロードして銀行口座を登録するのが一般的。一方、メルペイはメルカリアプリ内にコンビニや飲食店での決済機能を搭載し、フリマでの売上金を使って実店舗で決済できる点が強みだ。メルペイで決済できるウォレットが空になった場合、「もっとメルカリで売ろうという動機付けにもなる」(長沢執行役員CFO)と期待する。

 ただ現状ではスマホ決済市場でメルペイは上位群に水をあけられている。調査会社のMMDLabo(東京都港区)が2次元コード決済利用者4683人に最も利用しているサービスを聞いたところ、トップが「PayPay」で27・7%だった。次いで「LINEペイ」が21・6%、「楽天ペイ」20・2%。メルペイは6番手の4・4%だった。

 もちろん逆転の余地も大きく残されている。競争が厳しい市場でメルペイが勝ち残るには、「メルカリで売って、メルペイで買って」といった消費活動を確立することが重要になりそうだ。