ココカラファインとマツモトキヨシホールディングス(HD)は経営統合に向けた協議を開始したことを受け、22日に都内で共同記者会見を開いた。ココカラの塚本厚志社長は、マツキヨHDを交渉先に選んだ理由を「優れた商品開発力やマーケティング力、店舗運営力がある」と説明。「力を借りて課題を解決し、大きな成果を上げる」と意気込んだ。

 マツキヨHDの松本清雄社長は「互いの経験やノウハウを共有し最大限の利益を出す」と強調した。両社の統合が実現すれば売上高は1兆円規模、店舗数は3000規模にのぼり業界首位に立つ。

 かつて業界首位だったマツキヨHDの松本社長は「日本一に返り咲きできる」と意欲を見せた。両社はプライベートブランド(PB)商品開発や店舗運営の効率化、顧客データの活用などで協力し、シナジーの発揮を目指す。両社が持つ調剤部門も強化する。

 両社が統合を目指した背景には競争の激化がある。ドラッグストアの店舗は増えているものの、人口減少で国内需要は減少傾向にある。

 各社が顧客を奪い合う中で、魅力的な品ぞろえや効率的な店舗運営は不可欠だ。両社は経営統合で、新たな収益基盤を構築するための海外展開を加速する狙いもあり、松本社長は「アジアで1番を取りたい」との長期的な目標を語った。

 ココカラは14日、マツキヨHDと経営統合に向けた協議に入ることを決議した。マツキヨHDに2020年1月末を期限とする独占交渉権を与え、協議や交渉が長引く場合は延長する。ココカラは「スギ薬局」を運営する同業のスギホールディングスからも経営統合の提案を受けていた。