リコーは植物由来のポリ乳酸(PLA)を膨らませ、柔らかくてしなやかなプラスチックを成形する発泡技術を開発した。PLAの高い原料価格が課題となって普及していなかった植物由来100%のプラが製作しやすくなる。梱包材や飲料カップのフタ、食品容器など、石油由来の使い捨てプラの代替素材として提案する。

リコーは微小な発泡を作る技術を応用して開発した。まずPLAを混練し、押し出し成形によってシート状に加工する。途中で発泡させるのでシートは柔らかく、軽量となる。しなやかさを評価する曲げ弾性率は通常の発泡PLAの2倍。PLAを30倍以上に膨らませることが可能で、同じ体積の成形品を作ったとするとPLA使用量は30分の1以下で済む。

そのシートを成形機に投入し、石油系プラと同じように自由な形状に成形する。柔らかいなどの制約はあるが、リコーは使い捨てプラの代替素材として用途を見込み、採用企業を募る。柔らかを生かしてシートのままで梱包材としての利用も想定する。

PLAは植物のでんぷんと糖からできたバイオプラで、土中で生分解される。石油系プラの代替素材として2000年代初めから採用製品が出始めた。だが、高価なため普及が遅かった。

また、材料費削減などのために石油系プラを混ぜたPLA製品が多かった。

海に漂うプラごみが国際問題化し、使い捨てプラの削減が迫られている。政府は19年6月、使い捨てプラの廃棄を25%削減するプラスチック資源循環戦略をまとめた。その中で30年までにバイオプラを200万トン導入する目標も設定しており、環境省や経済産業省が技術開発を支援している。